イラスト詳細
九重 縁のゆりちかおによる5人ピンナップクリスマス2020(横)
作者 | ゆりちかお |
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人物 | 九重 縁 Lumilia=Sherwood 冬葵 D 悠凪 ジュリエット・ラヴェニュー 伊達 柚子 |
イラスト種別 | 5人ピンナップクリスマス2020(→おまけイラスト)(サイズアップ) |
納品日 | 2020年12月24日 |
イラストSS
平和の約束された日、シャイネンナハト。
混沌ですら全ての争いを止めるこの日は、運命特異座標にとっても丁度よい休暇の日で──
というのに、5人の少女たちはさながらこれから戦いに行くのではないかと言うに等しい緊張感を持って、この場所へ来ていた。
「そう、アイドルにとってクリス…いえシャイネンナハトの営業は戦争!にも!等しいん…です!!」
一際意気込むのは紫色の髪の赤サンタ、九重 縁だ。練達にてアイドル活動を行っている運命特異座標である。
そしてここに集められたのは数奇な運命で彼女の目に止まった4人である。
「縁…。私も、他の3人も、アイドルじゃないと思うんだけど。」
突っ込みを入れたのは彼女の目に止まってしまったジュリエット・ラヴェニュー。赤い髪の彼女は、今日はブラックミニスカサンタである。
でもまあ、お尻を叩かれるよりはマシかな。とか、内心考えている。もはや振り回され慣れているだけの気もするが。
「本当、どうして私呼ばれたんでしょう?」
今この場に来ても、なぜ自分がここにいるか分からないと首を傾げる空色サンタは冬葵 D 悠凪だ。
偶然見つかって、青色枠には貴方しかと、訳のわからない勧誘をされて、ついつい断れなかったばかりに。
「でも、私は嬉しいですよ。お誘い頂いたことも、この笛で誰かに幸せを届けられることも。」
一方で、全身真っ白のミニスカサンタになったLumilia = Sherwoodは、準備万端と、楽しそうに開演を待っている。
元より人前での演奏には慣れている。それが自身のアイデンティティでもあるし、こういった形で役に立てるのが望みなのだ。
「あはは。そうですね。確かに、アイドルじゃないのにこういう機会は中々ないし、ユカリちゃんの頼みだもんね。」
縁の隣で、緑のミニスカサンタ姿の伊達 柚子も、この状況に好意的だ。
緊張がないわけではないが、それでも。形はどうあれ、友人と共に何かを成し得るのは嬉しいことで。
「…さあさあ皆さん!そろそろ本番ですよ!このすばらしい聖夜に音楽を!」
幕が上がる。
悠凪がサックスを、Lumiliaがフルートを、ジュリエットがハンドベルを、それぞれに奏でる。
縁と柚子が目を合わせて、柚子のキーボードに合わせて、縁の歌声が冬の空気に響き渡る。
アイドルと美少女たちのサプライズライブに歓声が上がった。夜の冷たい空気は、シャイネンナハトを祝う熱にやがてかき消された。
*SS担当者:蒼彩野羊NM