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ヨハン=レームの7号によるおまけイラスト
ヨハン=レームの7号によるおまけイラスト
イラストSS
イルミネーションが瞬き、雪が舞踊る、クリスマスの夜。
「それじゃあニルさん……帰りましょうか?」
と、ヨハンは傍らのニルに微笑む。
「……そうじゃな」
しかし、それに、ぶっきらぼうに答えるニル。
「あはは……そうですか……」
頬をぽりぽりと掻くヨハン。
そして彼は……驚くべき行動を取る。
「それじゃ、家まで送りますね?」
と言いながら、すっ……とニルをお姫様抱っこ。
「きゃっ……な、何をするのじゃ!?」
「いや、だから家まで送るんですよ? 歩き疲れたでしょうから……私に任せて下さい」
「あ、歩き疲れてなど……っ」
疲れてなど居ない……だって、ヨハンと一緒にいた時間は、楽しかったから。
疲れよりも、こうしてお姫様抱っこされて……近くにヨハンの顔があるのが、恥ずかしかったり。
「こうみえても、体力はあるんですよ僕。でも本当に嫌なら……」
「……!!」
ヨハンの言葉を遮るように、ニルはヨハンの首に手を回す。
首に抱きつくような体勢で、互いの瞳に、互いの色が差し込む位、間近に迫る。
「では、行きましょう」
「……むぅ……」
頬を赤らめながらも……少し膨れるニル。
その表情を、蒼い瞳で真っ直ぐに見つめながら、イルミネーションの下を歩き始めた。
*SS担当者:緋月燕GM