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イラスト詳細

秋月・キツネの江里ただしによる2人ピンナップクリスマス2020(横)

作者 江里ただし
人物 秋月・キツネ
リカ・サキュバス
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2020
納品日 2020年12月24日

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イラストSS

 シャイネン・ナハトの買い出しに出かけたキツネが、利香の姿を見かけたのは、ある夕暮れの市場でのことだ。
 お互い直接の面識はない間柄だった。とはいえ、共通の友人は居て、その友人から何度か話は聞いていた。
 ちょうどいいタイミングかも知れない……そう考えたキツネは、利香に話しかけてみることにした――。

「ああ、あの子の友達だったんですねぇ」
 二人で夕暮れの市場を並んで歩く。二人はすでにたくさんの荷物を抱えていて、紙袋からはそれぞれが手に入れた戦利品が顔をのぞかせている。
「随分とチーズが多いのね。チーズパーティでも開くの?」
 キツネが小首をかしげる――確かに、利香の荷物の中には、たくさんのチーズの姿が見えた。
 パーティを開く……という訳ではない。単に、利香の好物なだけだった。とはいえ、確かに少し買い過ぎただろうか? キツネの言葉通りに、パーティを開けそうなくらいに、大きなチーズが、紙袋の中から顔を出している。
「ええと……まぁ、はい。そんな感じです」
 なんだか気恥しかった……正直に説明して、この量を一人で食べるの? と聞かれるのが。利香はそう言ってごまかすことにしたのである。
「そうなのね。まぁ、シャイネン・ナハトだものね……」
 どうやらごまかせたらしい。
「あ、わたし、かぼちゃも買わなきゃ」
 と、大きなかぼちゃを店先で見つけて、持ち上げた。キツネの顔よりも大きな、大きなかぼちゃだ。
「まぁ、大きいですね。キツネさんはかぼちゃパーティですか?」
 くすくすと笑って尋ねる利香へ、
「ふふ、そんな感じ」
 キツネも笑って、そう返すのであった。


 *SS担当者:洗井落雲GM

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