PandoraPartyProject

イラスト詳細

私が主犯ではありませんわ!!!この女が!!!!!

作者 くずもちルー
人物 ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ
エッダ・フロールリジ
レオン・ドナーツ・バルトロメイ
イラスト種別 3人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ)
納品日 2020年12月24日

9  

イラストSS

●酒クズ達の挽歌
「……知ってると思うが」
 腕組をしたレオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)は目の前の妙齢の女性二人の前で念を押すように切り出した。何分、聖夜の出来事である。ローレットでも――いや、幻想でも指折りのプレイ・ボーイで鳴らす彼と『美女』の組み合わせである以上、さぞやソルトエルフややきもちアリスがやきもきする展開になるのだろうと思うのが普通ではあるのだが――
「俺は女の子には優しい方でね。
 それが美人なら尚更で――『まぁ基本的にはちゃんと話位は聞いてやる方なんだ』。だから、分かるよな。二人共。
 どうしてこんな事をしちゃったのかな???」
 ――レオンから立ち上る空気感は明らかに『そういうジャンル』ではなかった。ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)、そしてエッダ・フロールリジ(p3p006270)。『確かに見てくれは美人の類に属する二人』は冷や汗を流しながら正座をし、その視線を床に落としている。
「だってこれなら多分ギルド長も許してくれる……ってヴィーシャが!」
「違いますの! 私は何も悪くありませんわ! 絶対に止めた方が良いって言ったのに、エッダが!」
 人間の醜さを煮詰めたかのような二人の弁解が宙を滑る。
 ヴァレーリヤはざんげの、エッダはユリーカのコスプレをしている。二人はこのレオンの秘蔵の酒を『全て開け、呑み散らかした』訳であるが、実行を計画したのはヴァレーリヤ、『ローレットと縁深い二人のコスプレをすれば見つかっても許してくれるに違いない』という謎の提案をしたのはエッダ、とつまり両方共有罪なのは明白なのだった。
「まぁ、ユリーカは兎も角。ざんげはちょっとな。
 言うに事欠いてヴァレーリヤが……それはいい。
 オマエ、ざんげの格好するより今すぐ人生を懺悔しろ」
「私に懺悔するような事はございませんわ!!!」
「……という事はユリーカの私はセーフ?」
「提案者がオマエだろうが」
 ヴァレーリヤに続きエッダの頭にも拳骨が落ちた。
「……さァて、どうするか。
 一先ず身体で返して貰うか。うん、それがいい」
「薄い本の悪人の言いそうな台詞ですけれど! レオンの持っているのは明らかに蟹漁船の契約書ですわよね!?」
「こんなうら若い乙女の弱味を握ってどうして二年コースでありますか!?」
 ぎゃあぎゃあと煩い二人の声が木霊する。
 ああ、聖夜。酒クズ共の夢のあと――

PAGETOPPAGEBOTTOM