イラストSS

「……待っ、て！　待って、フルールさん！」
「え？」
　少年らしい声に呼び止められて、フルール プリュニエ(p3p002501)は振り返る。そこには息を切らせたレオ・ローズ・ウィルナード(p3p007967)がいた。
　寒さからか、吐息は白く染まっている。
「どうしましたか、レオ？　あ、もしかして、……レオも雪を見に来たんですか？」
「違うよ、うん、いや、えーっと、あまりに薄着で心配になったものだから……追いかけてきたんだ」
「？　寒かったですか？　そういえば、そうですね」
　フルールはふわりと回って、微笑んだ。
「雪が降っていますものね♪」
「だから、はい、これ」
　ふわりと、フルールの肩にストールをかける。
「えっと、……余計なお世話だったかな？」
　不思議そうに二度三度布を触ったフルールは、確かめるように頷いた。
「たしかに、これはさらさらして、あたたかいですね♪　ありがとうございます」
「よかった。どういたしまして」
　お気に召したらしい。
「レオも雪を見ていきますか？」
「え？　ううん、どうしよう、そうだね、ご一緒しようかな」
「きまりですね。せっかくの――雪の降る、シャイネンナハトですもの♪」


　＊SS担当者：布川GM