イラストSS

　時刻はシャイネンナハトの夜。明かりの漏れる部屋から明るい笑い声が聞こえてくる。
「それで、その猫さんがー……」
「なるほど、だから……」
　大きなベットの上でクラリーチェは猫の話をしていた。普段の服とは違い、今日は緩めのシャツワンピースにカーディガン。
　一方の雪之丞も黒のネグリジェ（かわいい鈴がついているのがポイント）にタイツとこれまたラフな格好だ。
　だがこれでいいのだ、だって今夜は二人だけのパジャマパーティー。二人がゆうに眠れる広いベットでいろんなことを語り合い、親睦を深め、楽しむ夜。
　クラリーチェが昼にあったことを話す。雪之丞が笑って、それを見たクラリーチェも釣られて笑ってしまう。
　話のタネというのも意外と尽きることはなく。時計の針はくるくる回る。
　気づいたら二人の飲み物はなくなって、カップも冷たくなってしまったから。
　おかわり入れてきますね、とベットから降りるクラリーチェを見送って雪之丞ほんの少しの眠気を覚えながらは思うのだ。今日は良い夜、と。

　飲み物のおかわりがやってきたらパジャマパーティー、ガールズトークの第二回戦。
　結局楽しすぎるおしゃべりは太陽が顔を出すまで続いたという。


　＊SS担当者：心音マリNM