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イラスト詳細

神使の湯

作者 佐東敏生
人物 新田 寛治
彼岸会 空観
十夜 蜻蛉
希紗良
イラスト種別 4人ピンナップクリスマス2020(→おまけイラスト)(サイズアップ)
納品日 2020年12月24日

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イラストSS

 カムイグラの山奥、ある程度は整備された獣道を登っていけば、その温泉は姿を表す。
 以前は道なき道、獣道ですらない道を登らねば辿り着けなかった獣湯であったが、神使たちの尽力と努力が実を結べばきっと、この温泉はもっと賑やかで、もっと人に溢れる場所になることだろう。。
 無量も、蜻蛉も、希紗良も、バスタオルに身を包んで胸を隠しながらではあるが、ゆったりと湯に浸かってにこやかに微笑む。
 頬を赤らめ、目は伏せて。湿ったバスタオルを肌に貼り付けるようにして、異界情緒溢れるように、その現世でないような雰囲気をいっぱいに作り出す。
 乳白色の湯は程よく濁って温かく、その体を優しく包み込んでくれる。まるで絹に包まれているかのような、湯当たりの柔らかさだ。湯の花も多くあり、冬の冷気で冷えた身体をぽかぽかと、温めてくれることだろう。
 湯によってしっとりと保湿された肌は瑞々しさを取り戻し、既にキメ細やかな肌はそのハリときめ細やかさを、一段と輝かせることだろう。
 男性の浴場と女性の浴場は、衝立によって分けられているからそこも安心だ。
 灯籠を浮かべながら湯に浸かれば、灯籠の明かりが反射して白い湯が輝きを増す。これもまた、雰囲気を盛り上げてくれること間違いなしだ。
 湯から上がれば地元の米と湧き水を使った銘酒と、山で取れた数々の幸がお出迎えしてくれる。ジビエの食べ比べステーキ、猪肉の朴葉焼き、イワナとマスのお造り、雉飯に山菜の天ぷら、などなど。湯で温まった身体によく染み渡っていくはずだ。
 このポスターの撮影が終われば、それらも存分に堪能できる。少し気恥ずかしくても、今は少しの辛抱だ。撮影を進めていく寛治のメガネが曇ってしまえばいいのに、と、ちょっと思う。
 願わくば、このポスターが無為に終わることのないように。
 効能は美肌、健康増進、打ち身、筋肉痛、不幸改善に恋の病解消、その他諸々。湯に浸かればたちまち美肌がワンランクアップ。どんな女性も往年の肌ツヤを取り戻すこと間違い無し。その肌ツヤで恋の病もなんのその、万病退散悪鬼殲滅。
 昼が現世なら夜は幽世、その道中はまさしく幽世への誘い。蒜山温泉郷改め、神使の湯温泉郷に、どうぞ皆様おいでませ。ちなみに酒出し風呂のサービスもやっています。


 *SS担当者:屋守保英NM

挿絵情報

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