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スティーブン・スロウのremoによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
スティーブン・スロウのremoによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
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「いやぁ、働いた働いた」
「ですね。お疲れ様でした」
偶然にも空いていたベンチに座って、フルールは隣のスティーブンに頷いた。
二人はちょうど一日続けていたバイトの仕事を終えたところ。
サンタとトナカイの姿で呼び込みをし、商品を売るという俗にいうクリスマス商戦に参加してきたわけだ。
当然、終わるころには日もすっかり暮れていて、あちらこちらでは飾りが光を放ちそれを受けて別の飾りが輝いてる。幻想的な街の中をどこからか綺麗な音楽が聞こえてきて、人々は楽しそうに歩いてゆく。
「にしてもいつの間にケーキなんてもらったんだ?」
「あ、これですか? お仕事終わりに余ったのを貰ったんです」
「ちぇっ、俺には何もなしかよ」
舌打ちを一つして、今日のためにと取っておいた酒を呷るスティーブン。
まぁまぁととりなして、フルールはそっと二人の間にプレゼント箱を置いた。
「これは?」
「ちょっとしたプレゼントです。なんてったって今日はシャイネンナハトですから」
驚いた、と呟いて現実か確かめるように再び酒を呷るスティーブンを見てフルールは嬉しそうに笑った。
なぜなら、酒を呷るスティーブンもまんざらでもない表情をしていたから。
*SS担当者:心音マリNM