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クロウディア・アリッサムのあやひによるシングルピンナップクリスマス2020(縦)
クロウディア・アリッサムのあやひによるシングルピンナップクリスマス2020(縦)
イラストSS
アリッサムの花のような雪が降る中、一つの花が咲いた。カーテンから上半身を出したクラウディア・アリッサムは優美で奥ゆかしい美しさをもっていた。それはアリッサムの花言葉のように。
赤いドレスは、首回りが繊細なレースでできていて、ところどころ肌が見えるのが艶やかである。レースは胸のラインで赤のシルクに切り替えられている。白と赤のコントラストが美しい。
背の白いリボンがクラウディアの動きに合わせて靡くのがとても愛らしい。髪に飾ったアリッサムの白い花は雪のようで美しい。黄昏色の瞳にじっと見つめられれば、大抵の男は胸にざわめきを覚えるだろう。
クラウディア・アリッサムは鏡をみて、まるで別人のような己に躊躇いと恥ずかしさが混在する。いつものクラウディアはクラシックなスーツに身を包み、髪を結って、男装をしているのだから仕方ない。男装をしていようとも、ドレス姿であろうとも、内面から滲むものは美しさを超えた価値を誇っているのだが。
つい、カーテンをぎゅっと握り込んで、全身を表さないのも慣れない故だろう。だが、パーティ会場に来た以上、このまま隠れているわけにもいかない。クラウディアは勇気を出して会場へと足を一歩踏み出すのだった。
*SS担当者:綴NM