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『熱砂の華』ライラ・フラ・ラウラ
『熱砂の華』ライラ・フラ・ラウラ
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らんらんらんら――♪
華は謳う。
らんらんらいら――♪
華は踊る。
照りつける太陽の下、ライラ・フラ・ラウラは舞い踊る。
ひとしきり舞い終わって拍手を受ける彼女に近寄ってきたのは、ひとりの裕福そうな商人の男だった。
「あたしの踊り、気に入ってくれましたぁ？ わぁい、嬉しいですぅ」
粘つく笑みを浮かべて腰を抱き寄せる商人にも、ライラは変わらない笑顔を浮かべ、無邪気に従う。
人々に夢と希望を与える太陽の子、熱砂の華はどんな時でも朗らかに咲く。
雇い主……彼の「お願い」を聞くために。
—―そして後日、その商人が失踪したという話がラサに広まったのだった。
挿絵情報
- 設定委託『『氷』の代理人、『熱砂の華』ライラ』
