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銀の蒼李による関係者1人+PCピンナップ(横)クリスマス2019
銀の蒼李による関係者1人+PCピンナップ(横)クリスマス2019
イラストSS
――雪降る日。
シャイネンナハトの夜に銀はアンジェリカと共に在った。イルミネーションで彩られ、粉雪が舞う街……その中で、歩みの幅を合わせて歩く事のなんと心が穏やかになる事か。
「アンジェリカ、今宵は足元が滑りやすい……気を付ける様に」
「あっ、はい、銀さま! その、ええと、ありがとうございます」
たどたどしい口調ながらも銀の気遣いに感謝するアンジェリカには笑顔が灯るものだ。
手を繋げば寒くもない。確かに感じる体温が二人を結んで……
ああこれほど幸せな事があろうか。想う者が隣にいるなどと。
……少なくとも銀には想像もつかない事であった。
最愛の者を失った時から永劫訪れる事はないと思っていたが――しかし。
今、隣にいるアンジェリカ。
――彼女は銀のかつての妻の生まれ変わりだ。
そうであると銀は信じている。魂が世界を跨ぐ事があるのか、どう巡るのかなどは知らぬ。
しかし彼女を見ていると『かつて』を思い起こすのだ。
過ごした日々が瞼に浮かぶ。
あの日々の温もりを――魂に感じる。
だから想う。だから信じている。
アンジェリカはきっと……失われた筈の彼女なのだと。
もう一時この幸せよ続いておくれ。
願わくば――繋ぐこの手の温もりを今少し……