PandoraPartyProject

イラスト詳細

Primula

作者 湊みなと
人物 古木・文
プルー・ビビットカラー
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2019
登録されているアルバム
納品日 2019年12月24日

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イラストSS

 それはクリスマスという特別な日だからか。
 いつもは喧騒に包まれるローレットの酒場も、今日はしっとりとした空気に包まれていた。
 酒場のテーブルでひと目を引くのはギニ・グリーンのような髪とオランピックのような瞳を持つ情報屋プルー・ビビットカラーだ。
 色彩の魔女という異名を持つプルーは何かと物事を色の名で例える癖があった。
 そのプルーの前に座るのは古木・文である。
 プルーいわく彼の髪と瞳の色はトゥアレグとのこと。
 文はこの世界へ召喚される前、手紙などを代筆する代書屋というものを営んでいた。
 鉱物からインクを抽出するギフトを持っているという観点からも『色』というものへの興味は高い。
 プルーの色彩感覚に興味を引かれた文は、この機会にと思い声をかけてみたのだ。
「今のワインは中々悪くなかったわね。まるでウェストミンスターのような味わいだったわ」
「なるほど……」
 文は会話の中で引き出されるプルーの感覚を興味深く聞きながら、ワイングラスを傾け、そのウェストミンスターの味というものを確認する。
 プルーが一体何を、どのような色で見て、感じているのか。
 文の興味はまだまだ尽きることはない。
 文はプルーの時間が許す限り、話を聞かせてもらうのであった。

※担当『天野奈々』

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