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緋道 佐那の佐東敏生によるシングルピンナップクリスマス2019(縦)
緋道 佐那の佐東敏生によるシングルピンナップクリスマス2019(縦)
イラストSS
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星の降る祈りの夜、シャイネンナハト。
その日、傭兵国ラサ出身の長い黒髪の女性、緋道 佐那は星空の下、とある広場のベンチへと腰かけていた。
「ふふっ。今宵ばかりは、こんな格好で浮かれても良いでしょう?」
頭には、トナカイを思わせる角と耳がついたヘアバンド。
衣装はサンタを思わせるものだが、長手袋とブーツを履いてはいるものの、上は首元に緑と赤のストライプリボンと、赤いビキニに下はミニスカート。
腰に鞘へ納刀したままの刀を差している辺り、侍としての自分も忘れてはいない。
華奢な体つきながらも、Eカップある胸を惜しげもなくさらし、大きく素肌を露わにしている佐那である。
そんな大胆で大人びた印象も抱かせる彼女は、清楚な立ち振る舞いで道行く男性達の目を引く。
目が合った男性を赤い瞳でじっと見つめる佐那が悪戯っぽい笑みを浮かべると、男性はそそくさと気恥ずかしそうにその場を離れてしまう。
しばらく、街ゆく人々を見つめていた佐那は星空へと視線を移す。
──輝かんばかりのこの夜に!
この聖夜、開放的な自身の姿に、佐那は少しだけ酔いしれるのだが……。
……くしゅん。
さすがに、冬の夜に素肌を晒していては体を冷やしてしまう。
それでも、上着を羽織るという選択肢を考えていない佐那は、どこか暖房の効いた建物を探すべく、ベンチから立ち上がったのだった。
※担当『なちゅい』