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イラスト詳細

刀根・白盾・灰のひゅのによる2人ピンナップクリスマス2019(横)

作者 ひゅの
人物 刀根・白盾・灰
エマ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2019(サイズアップ)
納品日 2019年12月24日

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イラストSS

 輝くイルミネーション。すっかりとお祭り模様の聖夜の夜。

(――ま、気にしてないんですけどね)

 そう強がりを、白い息とともに吐く。気にしてないならそんな事は言わない。
 ウィンタースノウに染まりにぎやかな道を歩くエマの頭の中にはぼんやりと、一人の男の姿が引っかかっていた。
 私と同じで元々はただの人で。大切とは言わないけれど、まあそれでも気にかかる、ぐらいの。
 多分言葉に表すのならば戦友というべき存在。いつもならいつも見かける酒場にも、ときおり見かける煙草屋にもいない。そんなことが妙に気にかかって、エマはこのお気楽な聖夜も少しだけ、心の底から楽しめずに居た。
 まあ兎に角稼ぎ時だと気分を切り替えて、顔を上げたその時。

「――あ」

 其処には黒い髪、冬らしく暖かな服装に身を包んだ、壮年の男性の姿。
 エマの姿をあちらも見つけたのだろう。少し目を開いて、それから、苦笑した顔で駆け寄ってきて。

「……はは、お久しぶりです」

「全く、何処に行っていたんですか」

「鉄帝で少し休養を取っていまして。やっと退院の許可が取れましてね」

 少しは心配してやったというのに、ほんとうに相変わらずで思わず肩が落ちた。緩んだ緊張感のせいで頬が緩むので、少し当たるように。
 だから言ってやるんです。

「……全く、貴方って人は。のたれ死んだと思ってましたよ」

※担当『金華鉄仙』

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