PandoraPartyProject

イラスト詳細

ピンナップクリスマス2018

作者 i-mixs
人物 梔 れもん
ユー・アレクシオ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2018
納品日 2018年12月24日

15  

イラストSS

 折角のシャイネン・ナハト。この特別な日をケーキでお祝いするのは定番となって居て。
 ユーとれもんは手作りケーキに挑戦中。
 スポンジケーキの上にクリームと苺、チョコレートを使ってのデコレーションは作成者の工夫次第でケーキのクオリティを大きく変える重大なミッションだ。
 科学と機械技術で栄華を極め資源の枯渇と戦争で荒廃した世界の出身であるユーにとっては手作りケーキというのも中々に乙なものであろうか。
 対するれもんにとっては『クリスマス』にケーキというのは定番も定番。女子高生の圧倒的センスでケーキをデコレーションするのだと苺をつまみ上げた。
「いちごとチョコの位置はアタイの好きなようにしていいんだよな?」
「ああ、俺はその土台のクリームを用意する」
 れもんの名とは裏腹な強気な反応を見せたれもんに慣れた素振りでユーは堂々と頷く。
 シャイネン・ナハトにプレゼントを配るのだというサンタクロースの衣装に身を包み、気分も『シャイネン・ナハト一色』でケーキの上にクリームを絞り出す。
 中々に根気がいる繊細な作業だがユーは精密機械を扱う様に慎重に――それでも何所か手馴れて感じるのはこうしたことに適性があるのか――クリームをスポンジケーキに並べていく。
 かわいらしく敷かれたクリームの上にチョコレートを一つまみ。苺と共に並べるれもんはにぃ、と小さく笑みを浮かべた。
「ここに置けばかわいく見えるだろ?」
「ああ」
 キッチンに漂う甘い香りにご満悦のれもんは今日という日は大好物のカツどんではなくケーキを楽しみにしている。どうだ、どうだ、とひとつひとつ置きながら確かめて、にんまりと笑みを浮かべた彼女にユーも何所か嬉しそうに笑みを浮かべた。
 かわいらしいモフモフやあったかい温泉も良いが、こうする団欒も悪くはない。
 食いしん坊のれもんが一つ、摘まみ食いしてもいいか、とちらりとユーへと視線を送れば――
「……」
「……」
 いや、今日は摘まみ食いは止めておこうか。ほっぺたが膨らんでいるのはきっと、気のせいなのだ。
「苺が一粒減ったような」
「気のせいだろ」
 ……気のせいなのだ。甘酸っぱい苺が美味しいだなんて感想を飲み込んでれもんは「完成させよう」と意気込んだ。

※担当GM『夏あかね』
 さあ、楽しいシャイネン・ナハトの準備はもう直ぐ整う頃だ。
 ケーキを完成させたなら料理と一緒に二人揃ってお祝いの言葉を告げよう。
 合言葉は――輝かんばかりの、この夜に!

※担当GM『夏あかね』

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