PandoraPartyProject

イラスト詳細

未知との遭遇

作者 ななの
人物 エクスマリア=カリブルヌス
イーリン・ジョーンズ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2018
納品日 2018年12月24日

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イラストSS

●揺れる髪
 聖夜の夜、かまくらの中に二人。雪の降りしきる寒空から逃れ、和気あいあいと過ごすイーリンとエクスマリアの姿がそこにあった。雪を払う為、一度身につけていた冬着を脱ぎかけていた所であったのだが……
「へえ……貴女の帽子の下ってこうなってたのねぇ」
「その、なんだ……あまりまじまじと見ないで欲しい」
 エクスマリアの帽子の下から現れた『それ』にイーリンの宝石のような目は釘付けになってしまっていた。それはエクスマリアの髪が集まり、硬質化したような見た目の彼女の角。これに知識欲の強いイーリンが食いつかないわけがなかった。
「すごいわ、細い髪の毛の1本1本が規則的に渦を描いて――」
 コートをはだけたまま、すっかり夢中になって観察を続けるイーリン相手に止めることもできず。ただ恥ずかしげに髪を内巻きにカールさせ、無表情な顔を隠すエクスマリアなのであった。彼女にとって自らの角を晒すという事は特別な意味を持つ行為なのだ。今こうして二人きりの場で帽子を脱いだのも、それなりの理由があってのことなのだが――。
「その、そろそろ帽子をつけてもいいか」
「お願い、もうちょっとだけ待って、マリアの髪なんて滅多に見れるものじゃないから!」
「確かにそうだが……」
 どうやら今のイーリンにそれは通じる事は無さそうだ。しばらくこのままにしておこう……エクスマリアはそう思い直すと、うつむき、ただちょこんと座り続けるのであった。

 ※担当GM『塩魔法使い』

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