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イラスト詳細

輝かんばかりの夜だからこそ

作者 Hiy
人物 アルク・ロード
黒杣・牛王
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2018
納品日 2018年12月24日

13  

イラストSS


「今日はどこも混んでるな」
「ええ、ほんとうに」
 買い物の途中、二人はベンチに腰を下ろした。
 街で買い込んだたくさんの荷物を横に置き、ここでいったん小休止といこうとしよう。
 アルクは結構な量の買い物をしているが、それでもまだあと2、3件はこれから回る予定だった。クランも増えたことだし、年末年始を過ごすとなると、クランのための買い物はこんな量では済まないものだ。
 陽ざしは眩しく、のんびりとした午後だった。それでも季節は冬、吐く息は白く、外にはうっすらと雪が積もっている。
「寒いか?」
「いいえ」
 牛王は柔らかく首に巻いた薄紅色の風呂敷に触れる。
「温かいですよ。陽ざしもありますし、動いていればなおさらです」
「そうか」
「たまにはブーツというのもなかなか良いものですね」
「雪が積もってると、余計そうだな」
 何気ない日常の会話。
 二人の前を、シャイネン・ナハトを喜ぶ子供たちがにぎやかに横切っていった。
「そうそう、この前、こんなことがありまして……」
 それをきっかけにしてか、牛王は穏やかに語りだした。アルクはゆるやかに相槌を打ちながら耳を傾ける。
 記憶は、目を見つめて伝えるまでもなく。こんな日に義兄弟と語らうのは、思いついた言葉を拾っていくだけでいい。

 ※担当GM『布川』

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