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シャルロット・D・アヴァローナの棗葉による2人ピンナップクリスマス2018(横)
シャルロット・D・アヴァローナの棗葉による2人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
「皆さんの世界でもシャイネン・ナハトはあったのでしょう?」
極上のアール・グレイを湛える白磁のカップに薄い唇をつけ、リーゼロッテは華やかに笑う。
テーブルに設えられているのは彼女が誇るアーベントロート家のもてなしその一式。
「厳密に同じではないけれどもね。
似た催しは何処にでもあるものみたい」
リーゼロッテにも負けず優雅な所作でこのお茶会を形作るのはそんな風に応じたシャルロットだった。
同じ銀髪、黒い衣装、令嬢の優雅さを持ち合わせる二人はお互いに親近感を感じる存在なのかも知れない。実を言えば『ヴァンパイア』の特徴さえ同じなのだが――それは大いなる余談として。
「ここではない何処か――異世界のお話というものには私も興味があるのです」
「期待に応えられるかは約束しないけど。なんなら、色々教えましょうか?」
「あら? 貴方ならきっと期待に応えてくれると存じておりますけれども?」
「言うわね。意地が悪いと言うか、何と言うか」
丁々発止の掛け合いも、予定調和のようなもの。ここで互いに鈴鳴る調子で笑ってみせる。
二人の歓談には花が咲くばかり。
このお茶会の時間の間、話題が尽きる事等、ありそうもない。
※担当GM『YAMIDEITEI』