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ティア・マヤ・ラグレンのさとみによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
ティア・マヤ・ラグレンのさとみによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
ぱちぱちと小さく爆ぜる音が聞こえる。雪は外の世界を白く染め上げていたが、暖炉の火が灯る室内はとても暖かかった。
(それだけじゃないけど)
ティア・マヤ・ラグレンは視線をそっと下へ向ける。そこでは真白な髪を2つに結い上げた少女──ミア・レイフィールドが眠りについていた。眠る他者の体温は何故こんなにも温かいのだろう。
ティアの膝に頭を預け、安心しきった表情のミア。その頬をティアがするりと指でなぞれば、擽ったそうに小さく笑みを浮かべる。ぴくぴくと猫耳が何かに反応しているような動きをしていた。
『夢でも見ているのだろうか』
「そうかもしれないね」
十字架に封印されし魂と小声で会話を交わし、ティアはミアの頭を優しく撫でる。
(どんな夢だろう。起きた時覚えてたら教えてもらおう)
けれど本当に良い夢だったら、夢から覚めたくなくなってしまうかも。ティアはそんなことをつらつらと考えながら、ミアの頭を撫で続けて──。
「んぅ……おたから、いっぱい……なの……」
ミアの寝言に目を瞬かせた。思わず頭を撫でる手も止まる。
「それは良い夢、だね」
ふっと小さく笑みが漏れる。ティアは撫でる手を再開させながら、この時間を堪能するようにそっと瞳を閉じた。
※担当GM『愁』