PandoraPartyProject

イラスト詳細

ティア・マヤ・ラグレンのさとみによる2人ピンナップクリスマス2018(横)

作者 さとみ
人物 ティア・マヤ・ラグレン
ミア・レイフィールド
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2018
納品日 2018年12月24日

15  

イラストSS

 ぱちぱちと小さく爆ぜる音が聞こえる。雪は外の世界を白く染め上げていたが、暖炉の火が灯る室内はとても暖かかった。
(それだけじゃないけど)
 ティア・マヤ・ラグレンは視線をそっと下へ向ける。そこでは真白な髪を2つに結い上げた少女──ミア・レイフィールドが眠りについていた。眠る他者の体温は何故こんなにも温かいのだろう。
 ティアの膝に頭を預け、安心しきった表情のミア。その頬をティアがするりと指でなぞれば、擽ったそうに小さく笑みを浮かべる。ぴくぴくと猫耳が何かに反応しているような動きをしていた。
『夢でも見ているのだろうか』
「そうかもしれないね」
 十字架に封印されし魂と小声で会話を交わし、ティアはミアの頭を優しく撫でる。
(どんな夢だろう。起きた時覚えてたら教えてもらおう)
 けれど本当に良い夢だったら、夢から覚めたくなくなってしまうかも。ティアはそんなことをつらつらと考えながら、ミアの頭を撫で続けて──。

「んぅ……おたから、いっぱい……なの……」

 ミアの寝言に目を瞬かせた。思わず頭を撫でる手も止まる。
「それは良い夢、だね」
 ふっと小さく笑みが漏れる。ティアは撫でる手を再開させながら、この時間を堪能するようにそっと瞳を閉じた。

※担当GM『愁』

PAGETOPPAGEBOTTOM