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ゴリョウ・クートンの萬吉による2人ピンナップクリスマス2018(横)
ゴリョウ・クートンの萬吉による2人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
「おう、炊き出しご苦労。
わざわざ悪いのう、こんな寒い日に」
「ぶはははっ、俺がオメェさんらと豚汁食いたいから作りに来た。
理由なんざそれで充分よ!」
戦いの禁じられるシャイネン・ナハトならではか。
北部戦線――鉄帝国の守護神ザーバが管轄する最前線にも緩んだ空気が満ちていた。
ゴリョウが今日、ここを訪れたのは――恐らくは本人が言った通りだろう。動機に付け加えるとするならば、ゴリョウが炊き出しの噂を聞いて顔を出してきたこのザーバという男に好感を抱いているから、という部分もあるのだろうが。
「しかし、お互い寒そうな格好をしておるのう」
「ぶはははは、そっちも気にしてないようだ!」
周囲の目は兎も角として、笑い合うゴリョウとザーバは慣れたもの、といった感がある。北部戦線と呼ばれる位だ。周囲には雪が積もっており、魔女鍋の豚汁がさぞかし美味しく感じられる気温なのだが、豪放磊落な二人は一切頓着していない。
「まぁ、こんなシャイネン・ナハトがあってもいいじゃねえか」
ゴリョウの言葉にザーバは「うむうむ」と頷いた。
色気も何もあったもんじゃないが、これも多分――かの聖女が望んだ平和の一つの形に違いない。
※担当GM『YAMIDEITEI』