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クランベル・リーンのremoによるシングルピンナップクリスマス2018(横)
クランベル・リーンのremoによるシングルピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
とあるお屋敷の、キッチンにて。
「?♪」
聞こえてくるのは楽しげな鼻歌。ボウルと泡立て器がカシャカシャと音を鳴らし、クランベル・リーンの猫耳がピコピコと揺れる。
不意にその音が止まった。泡立て器をそろりと持ち上げ、真っ白なクリームがしっかり立つことを確認すると、リーンは満足気な笑みをこぼす。
「うん、いい感じ! あとは──」
次の作業へ手を伸ばすリーン。微笑み、鼻歌を歌いながらも瞳は真剣で。今の彼女には『一生懸命』という言葉がこれ以上なく合うだろう。
広いテーブルへ飲み物のボトルや料理を並べ、食器も用意。部屋の飾り付けが落ちてしまっていないかチェックして、ツリーもどこから見ても綺麗に見えるように。
「……あ、そろそろ!」
キッチンへ戻ったリーンはオーブンの前へ。焼きあがったメレンゲクッキーを慎重に出し、粗熱を取る。
(少し多かったかな? でも、皆で食べれば丁度いいはずだよね!)
1人納得して、リーンは再び作業へ戻る。屋敷の住人がこちらへくる時間まで、あともう少し。時は有限なのである。リーンは彼らに喜んでもらうべく、限られた時間の中でくるくると忙しなく働いていた。
※担当GM『愁』