イラスト詳細
弓削 鶫の小束すまによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
弓削 鶫の小束すまによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
セリス・アルベルツは夢と現の狭間で揺蕩いながら、小さく眉根を寄せた。
──温かい。……いや、なんだかひんやりして……あ、温かい何かが触れた。
これは一体何なのか。気になるという気持ちと共に、セリスの意識は現へ押し上げられていった。
「……んん」
小さく呻き、薄眼を開ける。暗がりに目が慣れるまでそのまま正面を見ていると、不意に引き込まれそうな紫の瞳と視線が交錯した。
「──えっ!?」
瞬間、頬に熱が集まる。それを見下ろす弓削 鶫は「しぃ」と人差し指を唇に当て、いつの間にかはだけさせたセリスの胸元へ手を這わせた。セリスの背筋がぞく、と粟立つ。
室内とはいえ、夜。冷気に熱を奪われた肌へ触れた手は熱く、彼女"も"また興奮していることがわかる。
セリスもまた然り。普段は性別を間違われようとも、れっきとした年頃の少年だ。異性がこれだけ近い距離で、しかも。
「御主人様、プレゼントをどうぞ」
婉然と微笑んだ鶫の首元で赤のリボンが揺れる。そのリボンは首から腕、背中、胸、さらに下へと。際どく鶫の体を彩っていた。
聞くまでもなく、鶫自身がセリスへのプレゼント。セリスは目が離せなくなり──。
──この先は、2人の秘密。
※担当GM『愁』