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イラスト詳細

Briga=Crocutaのふくろうによる3人ピンナップクリスマス2018(横)

作者 ふくろう
人物 Briga=Crocuta
アルク・ロード
Solum Fee Memoria
イラスト種別 3人ピンナップクリスマス2018
納品日 2018年12月24日

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イラストSS

 輝かんばかりの、この夜に――

 何時ものたまり場、いつもの場所。
 炬燵をセッティングして、暖かな空気を感じさせれば、シャイネン・ナハトの冷たい空気とは隔絶される。茫と室内を照らすキャンドルで少しのムードを味わえば『家族』で過ごすこの夜は格別な出来となる。
 炬燵に並んだローストチキンに甘い苺のホールのケーキ。
 この日の為と用意をしたワインの甘さに酔い痴れ乍らBrigaはほうと息を吐く。
 周囲に転がった酒瓶は今までの楽しみを表すもので。この一日が何よりも特別だからこそ――隣でもぞりと動いた気配にほっと胸を撫でおろす。
「……ソフィー?」
 ごそごそ、と動き、そして炬燵の中の暖かさにまどろむ様に蕩けるように目を伏せて。
 どこか幼さを滲ませるSolumの表情筋は普段であれば動かないが今日は特別だ。
 幸福そうな気配を滲ませて、机に伏せて眠り込む。
「ははっ寝ちまったナ?」
 Brigaがからりと笑い、Solumの柔らかな髪を滑るように撫でる。
 毛布を用意し、Solumの肩へとかけながら、その一言にアルクは緩く頷いた。
「……幸せそうだ」
 野山を駆け、吼えた獣たちが集まった自然あふれるその場所を彼らは『クラン』と呼んだ。
 それは、安心して眠りを得る事が出来る場所。
 それは、甘い酒に酔い痴れ楽しむ事が出来る場所。
 それは、この『輝かんばかりの夜』を心行くまで楽しめる場所だ。
 特別だからこそ、こうして刹那の時を楽しめる。
 柔らかな髪に指先絡めるようにして、その寝顔を堪能していたBrigaはおっと、と手を離した。
「んん……、」
 小さく声を溢したSolumに「ソフィー」と声かけて眠っている事を確かめれば、アルクはほっと息を付く。
 暖かな炬燵にその身を沈めたアルクへとBrigaは「まだ飲めるだロ?」と快活に笑って見せる。
「分かってるさ。ああ、次は何にする? 林檎酒やウィスキーは――……かなり飲んだな?」
「まだまだシャイネンナハトは続くだロ。存分に楽しまなくっちゃナ」
 からからと笑って――僅かに身動ぎしたSolumに「おっと」とアルクとBrigaは顔を見合わせて小さく笑った。
 まだまだ、眠って居たいから。
 その夢の中でも楽しいシャイネン・ナハトを堪能しているのだ。
 ソフィーと声かけて笑っているBrigaとアルクが居て。
 美味しい料理と酒が並んだ炬燵を囲んで、そして、皆揃って、きっと言うのだろう。

『輝かんばかりの、この夜に』――さあ、この素敵な夜を楽しもう。

 ※担当GM『日下部あやめ』

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