PandoraPartyProject

ギルドスレッド

シンリョウジョ

【RP】オウセツシツ

来客が見えた際に通す部屋

他の部屋よりも家具も部屋も小綺麗に整えられている。

この城の主はここを寝床として使っているようだ。


□医者と来客のロールプレイ専用スレです。
□この城の主とのレッツ殺伐ロールはここで。

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救われるという事実も好きだけど、救う過程も好き。
ということなんじゃないですか?
ふふっ、好きな事柄は多いに越したことは無いと思いますよ。

優しいと言ったら、先生だって大概だと思いますけどね。
周りの迷惑を考えて、ということもあるだろうけど、
僕の身を案じられているような気も、するんですよね……。
とはいえ僕にできることと言えば、この場所の情報を漏らさないこと、
くらいなのかな。……なのかなあ?

そっ、そんなに種類があるんですか!知識を増やせてありがたいです!
僕としては、溶ける糸を選びたい。凄く選びたい。
だけど先生が、ホチキスを勧めるということは
それが一番適切なんだと思うんですよね……僕は感染症に対する、知識もないし。
ほ、ホチキスで、お願いします。(冷や汗ダラダラ)
好きを増やすつもりはないけどね。
増えたら増えただけそれを亡くした時に辛くなるから。

まぁきみを見てるとむかしのぼくらを思い出す気がするだけさ。
これは単なるお節介。ぼくの自己満足。おーけー?

え?ホチキスを持ってきたのは新調したばかりで試したいからに決まってるじゃん。(その顔はとてもいい笑顔であった)
確かに、孤独の方が楽だということはありますよね。否定はしません。
それに増やすも増やさないも……
好きになるときはいくら抵抗したって、好きになるものだと思うから。

えっ。昔の先生達って、僕みたいな感じだったんです?
……あ。(ぼくらってさっきから複数形だと気づく。しらを切り通せてないな)
それを言うなら、優しさの根源も、自己満足だと思うんだけどなあ。
あ、はい。おーけー。おーけーです!

う……(狂気交じりの笑顔に、初めて恐怖を感じ)
た、試したいんだ。じゃあ、試してもらおうじゃないですか?
初ホッチキス。やっちゃってくださいよ!!さあ!!!
(負けるもんかと精一杯強がって身構えました)
そこはほら、若さの違いとかもあると思うんだ。
ぼくは老い先短いおじさんだからねぇ。
好きなものができてもしかたないっていうか。
だからせめてきみは“好き”を沢山つくりなさいな。

ぼくも若い頃は『やんちゃ』して傷をたくさんつくってきたからねぇ。それこそ、こういうやつを。
(傷口の近くをとんとんと軽くつつく。)
ん?(あなたが気づいて上げた声の真意には気付いていないようだ。小さく首をかしげた)

(覚悟を決めた彼にたいして)
ほんと?うれしーなぁ。じゃあちゃっちゃと終わらせるねぇ。
(そういいながら背中の、見えないところで用意するのは“針”と“糸”。
気づかれないよう、ホチキスの音だけを出しながら手早く縫合をしていく)
(縫合が終わったならその上から防水などを兼ねたテープを貼って)
はぁい、おしまーい。おつかれさまー
ええっ。老い先短いおじさんって、年がいっていたとしても、せいぜい40代に見えますよ?
この世界の平均寿命はわからないけど、80歳くらいまでは生きないと。
好きを作るかあ……まずは行動範囲を広げないといけないかも。
僕も人のことを言えない、引きこもりなんですよね。あはは。

ひゃっ……怪我の経験も、熟練者ですか。
それなら、銃の怖さは体でもってしっていますよね。なるほど。
今後もできれば、あまり怪我はしたくないです。
……あ、いえいえ!何でもありませんよ!(笑顔を作る)

う、うう。今グロテスクなアートが、背に刻まれているんだ……
鏡見るのが怖い。怖い。……えっ、終わりました?早い!
有難うございます!終わった!終わったよー!!!
(何かの勝利を勝ち取ったように、嬉しそうに立ち上がりました)

ち、ちなみに麻酔が解けたら、凄い痛みとかきたりするんです?
あと、動かせるようになるには、どれくらいかかります……?
そーぉ?そう見えるなら頑張って若作りしたかいがあるね。嘘だけど。
でも無駄にだらだら生きるより逝くときはさっくりぽっくりいきたいよねぇ。

だからそんな怪我をしないためにも早く別のお仕事みつけなよー?
臨床試験のアルバイトならいつでも受け付けてるからさ
(一見冗談か本気かわからないようなニュアンスでにやり、笑った
なんでもない、と言われれば)
んー、そお?
(深く追求はしなかった)

処置しただけでここまで喜ぶコは初めてだなぁ。そんなに怖かった?

まぁ、転んで膝を怪我したよりちょっと痛いくらいの痛みはあるだろうねぇ。
勿論痛み止めのオクスリをお渡しする予定だよ?
動かす分には無理をしすぎなければいまからでも大丈夫さ。
あと、はー。一応傷の具合を見たいからまた後日来てもらうことになるけどー
苦しみながら長生きするよりは、ぽっくり逝きたいというのは聞きますね。
どちらにせよ、まだまだその時は先でしょう。……早死にしたいだなんて、考えなければ。

他のお仕事かぁ……中々勤め先がみつからないんですよね。
り、臨床試験って、注射したりして痛い事するんでしょ?
ぼ、僕には無理かなぁ……!

撃たれたり刺されたり殴られたりなんていう暴力沙汰は、
慣れるというか……臨戦態勢だからこそ、受け流せるんだけど。
医療行為って、冷静な状態で、刺されたり切られたりするじゃないですか。
苦手というか……はい。ここだけの話、ちょっと怖いかな……。
(青ざめながら、目を逸らしました)

その程度の痛み、だといいな……。
は、はい。痛み止めがあるなら、助かります。
あまり無理しないってことと、経過観察も、了解しました。

それで、お支払なんですが……
(ペンダント型の純金インゴットを差出す。日本円にして20万程度のものと思われるが)
僕のとっておきではあるんだけど。
きっと状況と技術を考えると、相場には届かない、ですよね。
足りない部分は、何らかの形で、お返しできればいいんですが……。
そうそう。特にぼくは……自分で言うのもあれだけど、苦しい苦しい灰色の時代を生きてきたからね。
最後くらいは苦しまずに死にたいなー。まぁ苦しまずに死ねるクスリ。作ってあるんだけどね。
(他のヒトには内緒だよ。と口に人差し指を押し当てながら白衣で隠れたポケットを見せる。
小さな小瓶ほどの膨らみが確認できるかもしれない。)

そっかー、痛いの嫌かー。まだ幼いねぇ。

臨床試験はなにも痛みを伴うものばかりじゃないさ。
ある世界ではサプリメントっていうオクスリじゃないおくすり……栄養補助食品?があるっていうだろ?
そういうのが正しく効果を出すかどうか、調べるのもお仕事さ。
危ないようなやつはぼくの方で弾くしね。
だからやるなら安心していいよー。

……。(対価として出されたものを見て黙る)
足りないどころか多すぎるよ。ぼくはこれを受け取れない。
だから今日はこのままお帰り。
!……(小瓶と思われるものを見て表情が歪みそうになるが、帽子で表情を隠す)
……あはは。準備万全なんですから。でも。その薬を使うのは、もうちょっと先でお願いしたいな。僕がこれからこの混沌を救う大冒険譚を、先生にも見届けて欲しいですからね。……なんてね!

い、痛い物はいくつになっても嫌でしょう!
体の防衛反応なんだから、自然なことでー……(小声になっていく)

そんな……無理せずお役にたてそうなお仕事があるんですか?
それなら、僕で良ければご協力しますよ!
成長期だから、効果が実感できるのも早いかも?

お、多いですか?そうは思えないんだけどな……。
解りました。言われた通りにします、けど。
でも何らかのお礼はしたく思いますよ。何かご希望はありますか?
何か……美味しい物とか?
勿論。今はやることが沢山あるからね、まだその時じゃないさ。
『松庭クン』と会わなきゃいけないみたいだし、助手くんのことも心配だし……
君の怪我の経過観察と、叙事詩を見なきゃいけないしね。
うん、だから無理してその感情を隠さなくていいし、ぼくのためにそんな顔をしないでほしいかな。

いやー、きみは面白いね。
親戚の子供とか、ぼくにいたならこんな感じなのかなぁ。

そうそう、それに若い頃にしか出来ない治験とかもあったりするからねぇ。
じゃあそういうことで、何か紹介したいものができたら声かけるからよろしくねぇ。

念のためきくけど、それは君にとって大切なものだったりするかい?
そうであれば受け取れないし、そうでなくてもやっぱり『多すぎる』から受け取れないよ。
(代わりの謝礼、ときいてしばらく考えたあとに)
きみの元気な姿がみれればそれでいいかな。できれば、“白い君”と仲睦まじい姿を見せてくれれば。
わあ、そんなにやることが沢山!ふふっ、おちおち休んで居られないくらいですね!
なら僕は……とっておきの叙事詩を見せていけるよう、頑張らなきゃいけませんね!
(帽子を取ると、笑顔を見せて)

ま、まぁ、注射針を怖がるマフィアだなんて、とても人には言えないよね……。
ええ、治験でお役にたてそうであれば、是非。
僕もやれることを、お手伝いしていきたいですからね!

あ。えーと。これは……このインゴットのペンダントは、
元相棒と初めて一緒に働いた時の、報酬なんです。
大切と言えば大切だけど……自分でもどうしたらいいのか、解らなくて。
僕の仕事は、ツーマンセルで動くものだったんです。
二人だからこそ安定する。でも裏切られたら、一気に窮地に陥るんですよね。
ほんとに、難しい。

ええ。あの子は大切な友人ですから。できるなら、
ずっとサポートしていきたいと思っています。勿論、元気に、ですね!
(いつか何かでお返しはしたいな……という思いは忘れないようにしながら)
あっ。そうだ、シャツお借りしますね!(慌てて着替える)
じゃあ次は……傷がふさがった頃合いに、ですね?
いやー、にんきものはつらいよ。
うんうん、やっぱり若いコは元気に笑ってこそだよねぇ。
(特徴のある笑い方で笑ってから、なにかに納得したように頷きながらそんな感想を述べた)

んー、いいんじゃない?注射きらいでも、将来的にそこから足を洗うならさ。
人間弱点があった方が可愛いげがあるし?
(手伝いをしてくれる意思を確認したなら)
ん、じゃー、機会があれば宜しくねぇ。

へぇ。そういうやり方だったんだねぇ。
……まぁ、若いコをそういう風に働かせるならそのやり方もありか。
(顎に手を宛て、すこし考える素振りを見せた後)
わかった、分からないなら『一時的に手元から遠ざける』のはどうだろう。
具体的にいうとそれを僕が預かる。
それの意味をよく考えてみて、それでもきみがこれからの人生にそれは不要だと考えたなら今回の報酬としてぼくが貰う。
どうかな?(首をかしげて確認するように訊ねた)

あ、そうだね、服のことすっかり忘れてたよ
ええ。治療して頂いたことだし、元気元気にいきますよー!
(辛い表情ばかりしていたら、辛い過去を連想させちゃいそうだね……
今は無理して笑っている訳ではないけれど)

足を洗うかあ。そうですね。いつかは……。
(ずっと共にあった銃を手放せる日が、来るのかな……)

……解りました。じゃあこれは、先生に預けます。
(丁寧に慎重に差し出して、預けました。
預けた途端心に穴が開いたような虚無感に襲われるが、その理由はまだ解らないまま)

じゃあ、良く考えて。次までに答えを出しておきますね。
色々お世話になっちゃったなぁ。有難うございました!
(軽く袖をまくりお洒落にシャツを着こなした後、帽子を取って頭を下げる)

あ、和一さん……何だかんだで、元気そうでした。
悪い人じゃないですよね。……なんてね。
(去り際に小さく呟いて、場を後にしました)
(受け取った手のひらに感じた重さとそれ以上のなにかをガラスを扱うように大切に包み込んで)
はい、確かに預かったよ。
答えなんて、簡単に出るものじゃないさ。ゆっくり考えるといい。
時間は有限だけど、きみのその時間は長いんだから。

(手を振り見送ってから)
……あー、やっぱりあのこかー。
どーしたもの、かなぁ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(夜。音を立てぬようにガラスを割り鍵を開けて建物の内部への侵入を果たす。
割れたガラスの上へ踏み込めばパキリと小さい音を立てた。)
……。
(息を殺し、周囲をみる。目的の人物の場所を探しているのだ)
なーにやってるのかな君は?
(招かれざる侵入者に室内の明かりを灯して語りかける。
闇に溶け込むような全身を黒で覆った男。自分は彼をとてもよく知っている。)
久しぶりだねぇ、和一。しばらく見ない間に大きくなって。
(バレていたのか、小さく舌打ちをして相手を見据えると最後に顔を会わせたときよりも窶れたように見える男の姿があった。)
久しぶり、じゃねぇよ。地味に名前変えやがって。探すのに苦労したじゃねぇか
なぁ、“黄瀬せんせー”?
(嫌みと皮肉をこれでもかと乗せて語りかける。その手には獲物を密かににぎりしめながら。)
やだなぁ、仮にもぼくは脱走した裏切り者だよ?名前くらい変えて当然じゃないか。
(悪びれた様子はなく、さも当然といったように告げる)
で、何のようかな。大体想像はつくけどさ。
正論をいってるつもりかよ。ほんと、腹立つな。
アンタが消えた後、俺があそこでどんな扱いを受けてきたのか、どれ程苦しかったかアンタにわかるかよ。
……だから、連れ戻しに来た。大人しくその身を委ねるか、もしくは
(後ろ手に隠した得物……ナイフをしっかと握りしめ)
ここで死ね。松庭希瀬。
やだこわぁい。
(ふざけているようだがその目は相手の振りかざしたナイフが描く軌道を読み、確実にその攻撃をかわしていた)
……ねーぇ、こんなとこで争うのやめよーよ。
ここにはぼくら以外のコだっているんだからさぁ。
(だからと言って和一に着いていくつもりは毛頭ないのだが。)
ホント、お前ってばしょーがない子だね丈二(じょうじ)。こんな夜遅くにミルクをせびるアンチクショウは君だけだよ。
(名前を呼ばれた白猫の丈二は「ナァ」と短く控えめに鳴いた。
半裸にジーンズ姿で頭にぬこを乗せ、スリッパでゆっくり応接室の廊下を横切ろうとする)
……わっ。なーに?
なんでこんな時間に電気なんかついてんのかね。
(丈二が耳をピクピクさせて応接室へ顔を向けた。十三の額をにくきゅーでべちべち叩くので、眉を寄せながら応接室の扉に聞き耳をたてようと)
やめようと提案しておきながらこっちに譲る気はこれっぽっちもないんだろ?
(腹が立つ、憎たらしい、うらやましい。なぜあの日逃げられたのが自分ではなくこの男だったのか。
この男ばかり悠々と暮らしていて妬ましい。だから)
俺は俺の好きにさせて貰う。その上でアンタをこっちの世界に引きずり込んでやるんだ。
(胸のポケットからもう一本ナイフを取り出して突くようにけしかける)
そりゃね。そこは君だからって容赦はしないさ。
欲しければ全力で奪い取れ。それが組織(きみたち)のやり方だろ?
(真っ直ぐと突っ込んできた『2本目』を受け流し、その背中に蹴りを見舞う。
追撃は魔術による射撃だが、効果は弱めている。『別に殺したいわけではない』)


(廊下にいる貴方には中のようすは分からずとも貴方のよく知る人物と何者かが話し、争っている様子が聞こえるかもしれない)
だから!奪い取りに来たんだろ……がっ!
(言葉は全て紡がれることなく、受け流され勢い余ったことと背中に受けた魔弾によって途切れた。)
くそ、頭きた……手加減しやがって。
余裕ぶっこいてるつもりかよ。……『殺してやる』
ーー…!!
(聞こえてきたのが争う声だけではない事に気付いた瞬間、反射的に身体が動いていた。扉を勢いよく開け放ち)

松庭先生!!

(相手がなにか得物を持っているかなんて、考える暇もない。黒ずくめの男の方へ勢いで押し倒そうと手を伸ばす)
なっ……?!(乱入者の存在に目を丸くした。手加減攻撃で床に突っ伏した形になっているので押し倒すことも押さえ込むことも容易いだろう)
くそ……っ、他にも人がいるなんて聞いてない……!
(しかもつい先日、言葉を交わしたことのある人物のような気がする)
あれ?じゅーぞーくんなにしてるの?
(一方被害者たる男は暢気なもので、助手の男の訪室を何でもないように受け入れていた。)
(第三者の存在をきいていないと謂われれば)
それはきみの調査不足じゃないか。この道に身を置くものとして下調べは当然だろ。
昔っから詰めが甘いんだから。
(押さえ込もうと腕に力を込めつつ見下ろせば、なるほど見知った顔だ。スッと目が細まる)
チラシを渡したのは俺だ、阿呆が。
(吐き出した声は自分でも驚くほど冷ややかで、静かな怒りの炎が内に燃え上がった。
相手に触れている指先からじわりと魔力を放って)
殺すだけじゃ生温い……殺された方がマシだと思うくらい壊してやるよ。

(『逆再生』の魔術をかけようとする。生命の再生能力を逆転させ、破壊せしめんとする医者の道に反した力だ)
……っ
(だって、同じ屋根のしたで暮らしているなど聞かなかった気がする。
そんな抗議の声は相手の冷やかな視線と始まってしまった逆再生に阻まれて音にならなかった)
あ、あぁ……ぐ……っ
(成す術なく魔術は男を蝕んでいる。)
じゅーぞーくん、ストップ。ストーップ。ほら、ぼく無傷だから。ね?
(殺意の化身のように衝動のみで動こうとする助手の男を、自身の無事をアピールして止めようとする。)
ぼくはきみに人殺しになってほしくないよー?
そうだ、苦しめ……ははっ。いい表情(かお)になってきたじゃないか。
(クツリ、喉奥で楽しげな笑いが溢れた。声をかける黄瀬の方へ振り向きもせず、自分の下で苦しむ和一を見下ろしていて)
殺しませんよ。ヒールをかけて……もう一度内側から壊してやります。
そうやって何度も何度も繰り返せば、いずれ痛みで気がふれるでしょう。
嗚呼、それとも惨めに命乞いでもしてくるかな?

先生は俺の全てなんだ。それを奪うつもりなら……思い知れよ、俺が受けてきた痛みの全てを。
……やり方が、完全に同業者のソレじゃねーか。
アンタ本当にただの助手かよ……?
(ちっぽけな矜持で痛みに耐え、その口から発せられる呻きを最小限に止めようと努める。)
はっ、“俺の全て”とは大きく出たな。こいつにそれだけの存在価値なんてないのに。
それともあれか?アンタはこいつを神様かなにかと勘違いしてんのか?それはそれで面白い。傑作だね。
(その一方で皮肉たっぷりに彼の心酔ぶりを嗤った)
人が昔と家族のよしみで止めようとしてるのに煽らないでもらいたいんだけどなぁ?
それともあれかい、暫く離れてる間にそういう性癖をこじらせちゃったのかい?
(どちらにしても、黙っていてほしいと伝えて少しだけ考える。今、十三を止められるのは自分だけだと思った。)
……かずくん、かずくん。“それいいね。”
(思考を経て導き出されたのはそんな一見意味を成さない言葉だった)
アンタに助けられるなんて死んでから60回転生してもお断りだね。
(ふん、と鼻を鳴らす。性癖うんぬんは答える気にすらならなかった)
(愛称とも呼べるそれで呼ばれ、紡がれた言葉に驚いたように目を見張ってから応えた)
……“なら分けてあげようか。”
“ありがとう、いただきます”
(返答にこたえるが早いか、十三の肩をぐっと掴んで和一から引き剥がそうとする。
引き剥がせたなら先程自分がねだったように、和一がせっかく“わけてくれる”というので『逆再生を分けてもらう(身代わりに成る)』つもりで)
……さてね。
関係ない事じゃねぇの。お前はこれから俺のオモチャになるんだから。
(触れている対処に与える『逆再生』でじわじわと汚染を広げながら弑虐的う様は、最早いつもの気だるげな顔の面影もない。
ついてきた猫は逃げ出し、部屋の隅で毛を逆立てながら威嚇してきている)
お前がどう吠えようと先生は俺の全てだ。この手は先生の手。この痛みは先生が与える痛み。
嗚呼、無駄なお喋りをする余裕があるなら、もっと与えてやろうかーーッ!?

(目の前の人物を虐げる事にだけ集中しすぎていて、全く黄瀬の動きに気をつけていなかった。
肩を掴む手にあっさりと引き剥がされ尻もちをつくと、目の前で行われる行動に目を見開く)
松庭先生……なにを!?
あー、確かにこれはキッツイねぇ。いくら和一が頑丈だけが取り柄の体力バカだとしても、ちょっと……うん。
(ギシリ、骨が悲鳴をあげて割れたような気がした。内蔵が熱を持ち煮えたぎっているような錯覚も覚える。
「まぁ後で治せばいっか」と小さくこぼして)
なにをって。かわいいかわいい弟を助けるのと、愛しい愛しい助手クンの暴走を止めようとしてるんだけど?
(なにか問題あった?と普段通りに振る舞いながら首をかしげた)
おいお前あいつに洗脳でもされてんのか?
(やりかねない、といった表情で黄瀬を見やる。
自分が探していた男はとんでもない猛獣を飼い慣らしていた。恐怖にもにた感情に冷や汗が止まらない。)
(身代わりをされている間にずるり、体を引きずるようにそこから距離をとる。
はっ、はっ、と短い呼吸を繰り返す姿は彼がどれ程追い詰められているかがわかるかもしれない)
……うるせぇ、おれが体力バカならアンタは精神力バカだろ。
馬鹿なんですか?ここには『マトモな医者』なんてアンタしか居ないのに、そんな状態でどうやって治そうっていうんですか。
(致死に至らせるほどの力はかけてないとはいえ、自分のした過ち冷や汗が頰をつたう。
酷く疲弊したようにフラつきながらも立ち上がって)
薬……診察室か。探しに行かないと……。
馬鹿なりに考えているのさ。無理矢理な方法で、要求を飲まなきゃ殺すって言うような愚弟だけど、一応肉親だからね。

あれ?もしかしてぼく叱られてる?
本当の意味でマトモな医者なんて一人もいないよ。ぼくだって世間一般の“マトモ”からはほど遠いしね。
(へにゃりと笑ってから、相手を慰めるように)
大丈夫、“残念ながらぼくは特異運命座標だ”
きみのいたずらなんて可愛いものさ。
(パチリといびつなウインクをした。)
……あー。薬持ってきてくれるなら愚弟の分も頼むよ。
入って右側の、上から二段目の真ん中奥にあるはずだからさー。
血の繋がりなんてものはね、呪いなんですよ……関係を縛り付けるだけの。
(扉に体重をかけて押し開けながら、黄瀬に背を向けたまま吐き捨てる。
その背中は少し震えていた)

……すぐに戻ります。
冗談が言えるくらい元気なら弟さんが暴れないようにだけしといてください。
処置中に物騒なモンぶんまわされたら流石に勝てませんから。
(いつもなら声を荒げずとも叱るところだが、そんな気力もないようで覚束ない足取りのまま診察室へ向かっていった)
……そー、だね。
(「でもその呪縛が心の支えになることだってあるんだよ。」)
(震える背中とふらつく足取りの彼を見送りながら本音を飲み込んで答えた。)

(視線を落とせば先程よりは呼吸の間隔が長くなってきた様子の黒が居た。)
……今の状態で暴れようだなんておもってないだろ、流石に。なぁ、和一?
(その場にしゃがみこんで弟の顔を覗きこんだ)
(投げ掛けられた言葉には長い沈黙を返す。代わりに得物の柄を相手に向けて差し出した)
……あーあ。
(何かを諦めたようなため息と共に空を仰いだ)
失礼します。
(軽くノックをしてからカートを押して部屋に入る。
先程よりは幾分か落ち着いたようで、足取りもしっかりとしていた)
松庭先生。言われていた薬に加えて、必要そうなものをまとめておきました。
それと俺の世界では古い型の治療薬があったので、自前で少し調合したものもこちらに。

(落ち着きすぎている、とも言える。淡々とカートの中の説明だけして黄瀬から目を逸らした)
それじゃあ、俺はこれで。
うん、いいこだね。
(差し出されたナイフを受け取り、ポケットからハンカチを取り出して刃に被せてからテーブルの上に置いた。)

(カートの音と共に現れた信頼している彼の姿を見て)
わー、ありが……とう?
(非常に淡々とした調子で、用件だけ伝えて去ろうとする十三を呼び止めようとした。)
待ってよ。手当てはしてくれないのー?
せっかくじゅーぞーくんの技量が見れると思ってたのにぃ
(その口調は聞く人によってはだだっ子のように聞こえるかもしれない)
俺より上手いと分かってる人を目の前にして、しかも半裸のまま手当なんてどんな罰ゲームですか。
……構いませんが、痛いですよ。
(だだっこのような言葉にため息をつきながらも、断りきれず準備をはじめた。
自分が使った神秘術であれば治し方も熟知している。
黄瀬の前に膝をついて患部に塗り薬を処置した後、再生を促す錬成式を刻んだ包帯を上から巻いて綺麗に整えた)
一応痛み止めが効いてますが、あまり無理すると治りが悪くなりますからね。
弟さんはどうします?
ほんと?やったぁ。
(無邪気な子供のように弾んだ声で喜んで)
……ところで何で服着てないの?
(至極全うな問いを首をかしげながら投げ掛けた)

ふふ、こうやって誰かに気を使ってもらうのなんて久しぶりな気がするなぁ。
(途中「あいたたた」とか呑気に口にしながら、その手際をじっと見つめ)
卑下することはない、きみの処置は的確でぼくより早いと思うよ。
だから、消えてしまいたいと思っているなら考え直してほしいかな。
ぼくにはきみが必要だよ。

(和一が十三に憎しみ以外の感情で語りかけられている場面を見るのは初めてだったので少しだけ驚いたかおをした後に)
ん?愚弟のことも診てくれるの?やさしいねぇ。
どーする?かずくん
……は?俺?
(意識が飛んでいたようで話を理解するまでに時間を要したが)
……兄さんの処置は危なっかしいし、かといってその人と俺の間の好感度?はマイナスだし
(真剣に悩むようなそぶりを見せた後)
どっちかと言えば、兄さんかな

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