その部屋は普段プライベートルームとして使われる部屋よりか一回り大きな部屋だった……

置いてある家具はテーブルに椅子
本棚……本棚には２人分だろう……趣が違う本が区切られて納められていた、
それ以外にも２人分の鏡台に小物入れなどもあった

簡単なキッチンに小型の食料等の保管庫もあり、ここだけでも少しは調理などが出来るようにされていた……

明らかに２人分のものがそろってる部屋のはずだが……明らかに一つ足りないものがあった……ベッドだ、あるにはあるがシングルよりも多きいサイズのベッドが一つだけだった。

ティーセットとお茶請けが置かれたテーブルを前に椅子に腰かけている女性２人が
「ほらね、お客さんが不思議そうな顔してるじゃない……」
黒髪の女性が客の様子を見て呆れたように隣の女性に語り掛ける
「いや、だって～秋葉ちゃんと寝たいんやもん～」
と、青い髪をした女性はニコニコしながらと語っていた……

「ともかく、これでお客さんが来ても大丈夫ね」
「そうやね～」

ほほぅ(肩越しに見てる)

(ケースの中には剣、短剣等の取り回しが簡単そうな武器が詰められていた)

よし、こんなものかな……(組み立て完了)

武器…武器の手入れなぁ…

ん?どうしたの?

んーや、うちは専門の人におまかせしとるなーって思って。多少は自分でもできるけど

私も簡単なメンテナンスとか整備くらいよ。専門的な手直しとかはお願いしに行くし。

さて……水城の方の片付けはどうなったかしら?

デキマシタヨ(片言)

……チェックが必要かしら……

ダイジョウブダヨ

うん。わかった、信じるわ!

(笑顔が痛い)

ん?どうしたのかしら?(信頼してる笑顔)

なんでもないよー？

そう、まぁ、さっきも言ったから信じてるわよ、頑張った水城に約５００ゴールドしたケーキを用意しておいたわ。

あらまー、マジでー？

…さっき饅頭食べたのに太りそうやなー

じゃぁやめておく？

食べるー(本能に忠実)

それじゃぁ……はい、どうぞ(ケーキをホールで差し出す)

…え、あれ？なんでまるごと？

片付け頑張ったからよ、だから食べていいのよ。

いやー…や、秋葉ちゃんも食べよ？

そう?まぁ、元から一緒に食べようかな……とは思ってたんだけどね、ちょっとだけ悪戯ね。

もー、そないな意地悪されたら引きこもりになるでー？

……甲羅に？

何故バレたし

……やっぱり……

な、なに？

いや、水城ならそう言うんじゃないかと思っただけよ。

バレテーラ

まぁ、それは置いておいて……食べましょ？
(ケーキ切り分けて出す)

はーい

あ、先に食べてていいわよ？
(お湯を沸かしつつコーヒーの準備する)

そーう？(ぷらぷら足動かし)

えぇ、別に食べててもいいのよ。
(コーヒーにミルクと砂糖を準備)

(ぷらぷら待ってる)

はい、できたわよ……って、食べて待ってたらいいのに。
(コーヒー渡して砂糖とミルクはテーブルに置く)

やー、やっぱり一緒がええやん？

そう?ありがとうね、それじゃぁ食べましょうか……
(着席)

はーい

(ケーキ切り分けて食べる)
うん、美味しいわね、あ、因みにチーズケーキよ、このお値段に驚いたけど……
(続けてもきゅもきゅ)

値段？え、そない高かったんこれ？(もきゅもきゅ)

言った通り５００よ～
(もきゅもきゅ)

…ああ、うん、高いなぁ(一瞬不思議になった貴族娘)

水城には高くはなかったかしら……

ソンナコトナイデスヨ

あ……ということは……一人で旅してるときでもあまり考えないで買い物してたでしょ！？

はははまさかー

(じー……)

いやまさかほんまに、ねぇ？（掃除の時に出たゴミから目逸し）

……まぁいいわ……今後財布は私が管理かしら……(ぼそり)