PandoraPartyProject

ギルドスレッド

サンストーン・ガーネット

謎の館の謎の部屋

広く暗くも明るくもない部屋

ソファーやロッキングチェア等など
アンティークなまるで何か幽霊らしきのが出そうな雰囲気の部屋だ
多数の魂を持つ一人の少女はそこにいた

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 ぬめり。ぬぞり――這入る影は粘液じみて、少女の貌を覗き込むように。
 緩やかに。穏やかに。巨々きく覆う、怪物が如く。
 愉快と不愉快の狭間に立ち、揺れる三日月は赤の哄笑。
 さあ――さあ。貌を晒せ。魂の一滴までは晒し尽くせ。
 憑かれたものは蠢いて。
あらあら、珍しい客人だ!
いらっしゃい♪
今日のおすすめは酸味少なめのレモンケーキだよ!
紅茶は砂糖多めだったよね?
(その気配にへらりと笑って机の上に自分とオラボナの分を置いて)
 ずるり――腕が伸びる。流動と伸縮を繰り返す、塗料じみた塊が伸びる。
 貴女の脳天を掴むように、巨躯が影を塗り潰すように。
「さて。此度は確かに遊戯だが、甘味他は隅に置こう」
 例えるならば悪夢。例えるならば予定調和。例えるならば物語の粗筋。此処に存在する物語が『物語を紐解く』のは決定事項で成り、寸分も狂う事を赦されぬ。
「貴様に質問だ。貴様は何個在る。貴様は何度偽る。貴様は何度真を呑み込む。貴様は人類だが、個人に在らねど――我等『物語』とは似て非なる」
 膨張する腹部は女体の如く。
んー……今のところ確認出来ているだけで43個、これからも増え続けるとは思うよ?
何度偽る?僕は何度だって偽るさ、そして何度でも真を押し込んでいくさ
そりゃあ、僕は“今は”人類だもの、君とは違うのが当たり前でしょう?
(ロッキングチェアに腰をかけて紅茶を飲みつつ微笑み)
「ああ。貴様は人間だ。我等『物語』も人間だ。貴様は押し込む存在だが、我等『神話』は圧し固まる『もの』だ。全く――ああ。全く。貴様の中身は全くおぞましいな。此れは人類が『創る』理だが、人類が『造るべき』理に在らず。さて。魂の集合体よ。甘い物は止めて終え。此度は最悪の場合、己が嘔吐で倒れそうだ」
 紅茶を飲む微笑み。微笑みを呑む紅茶か。妙な錯覚を――取り敢えず。心臓を出して投げようか。鼓動に悩まされる必要は無い。まあ。想うだけで為さないが。
「当たり前とは! 忌々しい。偽りは日常だが、それは真実とは違うぞ」
おぞましいと言われるのは初めてかなぁ……
嘘から出た真ってよく言うじゃないか、そうするだけさ
僕は自分勝手な人だからね
(紅茶を飲むのをやめては机に起き、ゆらりとアホ毛が揺れるまだ彼女は彼女のようだ。くくっ、と笑う彼女は楽しそうで)
「ああ。貴様の存在は本当におぞましい。鳥肌が……シャンタク肌で膝が嗤いそうだ。兎角。貴様は我等『物語』の在り方と似て。されど貴様は自身の在り方を受け入れて笑う。それだ。その貌だ。如何なる個数でも貴様の貌は苦手なのだ。例え。場所が箱庭で『喜劇』的でも同じ事。自分勝手だと……貴様の自分は何処に棄てた。『餓』嬉」
 真剣な無貌で睨め憑ける。
 蒼く染まりそうな黒を貴女に向ける。
 殺意じみた哀れみと拒絶で。

 ――貴様のような存在には成りたくない。総ての己を甘受するなど。
んー…………そうだねぇ……君に苦手と言われるのは嬉しいものだ。君ぐらいだよ。
そうやってはっきりと苦手と言ってくれるのはね。
皆、一部は嘘をついている。僕は普通の人だって言ってくれる。でも本当は普通じゃないと心のどこかで思われてる。
それをわかってる上で、嫌われたくないから、離れて欲しくないからという理由だけで僕は偽っている。
僕自身は何処に棄てたかって…両親に棄てられてからだ。と答えておこうか。
(肩を竦めて彼女は呆れたように言うとフフッと笑って深くロッキングチェアに腰をかけ直し)
「自嘲が好きな小娘が。我棄の真似事など忘れて終い、終い方も忘れた小娘が。苦手云々と吐くのが我等『人間』程度だと。自惚れだ。自身に酔った傾視だ。莫迦々々しい――貴様が誰かに貴様の何処かを晒した『様子』を視た事が無い。僕を偽るだと。偽りに偽りを重ねて心地良く、目玉を回すのが貴様の在り方らしい。Nyahahahahahaha!!! 糞。両親に棄てられた。人間的に。設定的には『ありがち』だが、粗筋を綴るには悪くない!」
 筆を執るように声を荒げる。
 演技なのか。心の底か。
 此れは自身でも理解し難い。
「答えに成らん。応えには綺麗過ぎる。人間風情が」
小娘と言われる側になるとはね……そうね、そうね。
確かに“彼女”は自惚れているわ。
嫌いと、苦手と言われ慣れているからこそよ。
あの子はそういう子。
それでいて綺麗事で全てを自分の駒にしたがる人間風情よ。
でも“私達”はあの子を創り上げた“私達”…“魂”の望みは彼女を駒として操り、自分の成し遂げたい事をしたいだけね。
悪霊ってそんなものでしょう?
(ロッキングチェアの肘掛に肘をついて頬杖をついた彼女にはもうアホ毛はなく、口調も雰囲気も何もかも変わっていた)
「Nyahahaha――何だ。結局は貴様等全員小娘程度。餓鬼と呼ばれて悪霊と呼ばれて、数多は総て『しがみ憑いた』無象の貌か。悩み震えた己を撲りたい気分だ。そうかぃ。駒だって。貴様等全員『独楽』のようなものだ。ああ。コーヒーカップは如何だ。貴様等には色失いが相応しい! 作り物同士だ。忌々しい人間風情が。もう一度。人間風情が」
 突如召喚された夢の産物。遊具は滑稽にも独りで動く。
 ぐるるぐるると激しく泣き叫ぶ。
 ああ。可哀想な人間風情『ものども』よ。己も含めて。
黒い人、叶奈は自分を餓鬼だと理解してるよ
叶奈は人間だもん、そう言われても…うん、そうだよって答えるしかないよ?、
でも、本当は叶奈も含めて大人の人の言葉を理解したいんだ
ちゃんと普通になりたかったんだって、ドッペルゲンガー能力を作られて、不老不死にされて、それがやっとこの世界に来て消えたんだもん
右目はちゃんと見えるし、ちゃんと同等の人間として殺人鬼を好きになっちゃった不死の人じゃなくて、本当に普通の人になれたんだ
叶奈はね、本当は麗お姉ちゃんにも幸せになって欲しいって願うのは愚かっていうものなのかな…?
そう願っては駄目なのかな…?
黒い人は幸せってなんだと思う?
(不意に見た目は変わらないのに幼い純粋な真っ白い子供のような、しかしそれでいて大人びている少女を錯覚させる口調、雰囲気を纏わせ)
「貴様の物語の終幕は貴様が決めるべきだ。我等『物語』に問うて如何に成る。我等『物語』は誰かの綴った物語に過ぎず、此れからも続く神話なのだ。貴様個人――全部含めて――幸福でも不幸でも完結するならば何も入れぬ。始まる気も無い場合は這入るがな! 修正すべき場面。文章は皆無だろう。此れが貴様の設定なのだろう。此れが貴様の『上位存在』の願いなのだろう。ならば悩んで悩んで偽りで笑い、筆に刻まれて死ぬが好い。我等『物語』もそうなる。世界は真に平等だろう! Nyahahahahahahahahahaha!!!」
っあー……安定しねぇ…君と会うと何故か人格達が安定しない
始まりなんてないさ、僕は傍観者側でいたいんだもの
『上位存在』はきっとただただ僕を苦しむ姿が見たいだけなんだよ
抗う姿が、足掻く姿が、後から後から追加して、結局はなんも考えてない
その場の考えてだそうで願いなんて何もない
幸せはもういらないよ、もう見てるだけでいいさ
その刻む筆を止めて僕は他を見るだけだ
流れに身を任せて偽るだけなのさ
『上位存在』でさえも何もかも全てを騙すんだよ
飲み込むんだ
これがまさに世界の平等というべきじゃないかい?
(両手で顔を覆っては上を見上げて腕で瞳を隠しつつ)
「ほう……ほうほうほう! 上位存在を騙すだと! 上位存在に抗うだと! 貴様は不愉快な道化師か不愉快な黒幕気取りか。傍観者を名乗るのは良いが、貴様が『苦しむ』姿など想定の範囲内――そうだ。貴様は我等『物語』とは違い、可能性の手綱を握られて在る! 流れに身を任せて偽るのが役割だろう。呑み込んだのは何だ。世界が平等だと感受するならば『甘受』して嗤え――某所の自殺志願者の方が登場人物に相応よ! 貴様は我等『物語』側だ。似て非なるが『物語』の側が……真逆、貴様が居ないと【あなた】は歓ぶと」
上位存在を騙さなきゃ、抗わなきゃ、そうじゃなきゃ周りと一緒さ
上位存在の操り人形だけはごめんだもの
苦しむ姿を、それに抗い足掻く姿を見たいだけなら僕はそれに従おう
けれど、それは嘘で塗り固めたものだ
別に苦しくもなんともないのさ
流れに身を任せて偽るのが得意なのさ
甘受して嗤えばいいのかい?
あの子は嫌われたからもういらないの
殺すのは勿体無いから貴族にあげちゃったや
【あなた】…?
(顔は上を上げたまま、左腕は目を隠しつつ右腕でひらりひらりと身振り手振りをし、最後の言葉に違和感、不思議な気分を覚え)
「何だって。貴様は我等『物語』の痕を追うのか。抵抗と否定の無意味『さ』を踏み貫くのか。落とし穴の先は正しく闇黒だと知れ。従う。塗り固める。苦しくは無いな。ああ。貴様は本当に詐欺師だ――甘受に尽くした愚か者。我等『物語』の言葉を拒絶する前に嚥下したとは――そうだな【あなた】は歓ぶのか。さて。果ては此処だがな」
 身振り手振りの貴女に貌を寄せようか。
 三日月の最下には何が在る。
 悪戯心か――※※※※※※か。
「ふむ。貴様が欲しいならばぶん回すぞ。解るまで」
奈落の底にはもう慣れた。
嗚呼、そうだよ、詐欺師の真似をしていたら本当の詐欺師が引っ付いてきたくらいの詐欺師だよ
愚か者は目に見えてるもんだよ
果ては此処…たまに君の言葉に僕の脳が追い付かない時が多数あるからなぁ……
むしろ、あまりに偽りすぎて知ったかぶりか、それともそれっぽいことを言ってるのか…それはさておき
なんか、テゴス兄、近くない?気の所為?
【あなた】というものが分かるまでぶん回す的な?
あとぶん回すってなんか怖いな?
(ぴょこっとアホ毛が現れるが口元はへらりと笑うが目元は左腕で隠したままで)
「近いのは正解だ。貴様に誓いは不要だがな。宣言しよう。貴様は【あなた】も解らない。判る筈が無い。脳髄処理など適当で好いのだ。其処には空々と鳴る楽器だけ。如何だ。我等『物語』との勝負だ。負けたら焼肉とホイップクリームを奢ってやろう」
 先程召喚した遊具が停止する。
 一部の面が開かれる。
 さあ。奇妙な戯れの始まりだ。
「怖いだと。貴様、娯楽に対して失礼だ」
なして近いんですか…
わぉ、適当でいいんですか…
んで、なんの勝負をするんだい?
あと、焼肉は普通のでお願いするし、ホイップクリームはうちで出したもんを払うってことで
娯楽に対してってぶん回すってコーヒーカップのことか!
君がいうぶん回すってなんかこう。足掴まれて物理と精神的にぶん回すの意味かと…
(右手をひらひらと身振り手振りするが左腕は自分の目を隠しているままで動かそうともしない様子で)
「足を掴んで戯れても良いが、貴様の前に我等『物語』が可笑しく視得る。先に倒れて終いだ。箱庭での諸々は貴様も視て在る筈よ。故に此度は貴様『も』問うて嗤う。貴様が云々と吐いた奴も乗せたな。如何でも良いか! 我等『物語』が這入る隙間の無い、物語で在った程度よ。さて。如何だい。可愛い可愛い目隠し娘。我等『人間』との言葉遊戯」
 ケタケタと腕を伸ばし、貴女の身体を持ち上げようと。
 乗り込むことを強制しようと。
 ――【目覚め】させようと。【起こ】そうと。
楽しそうだね
言葉の遊戯は好きだよ
僕は代償として軽度の喘息持ちだからあまり息切れするようなことはできないから喋ることなら好きだよ
あと、可愛いとか言うなし…それは言われ慣れてないんだぞ……
(口元は笑うが左腕は目元の上で抵抗もせず大人しく起き上がるが、左腕は瞳を隠すことを続けていて腕を退かされても彼女は目を瞑っている。余程瞳を見られるのが嫌なのだろうか)
「楽しく成らねば演技も不可能。貴様も良く解る事柄だろう。宴他では笑顔の莫迦者――此れは勇敢なお姫様。騎士様には必須設定で在る。王道的で心地の良いものだ。取り敢えず。貴様が可愛いのは確定事項だ。外見も中身も酷くいとおしい。何。浮気だと。Nyahahahaha!!! 親愛なる友は親愛なる友だ。貴様も其処まで重要に在らず。特別と信念は別だ」
 口元笑顔に三日月で返す。大人しい貴女を遊具に導いて。
まぁ、楽しいのは悪い事じゃない。むしろいい事だもんね
むぅ……確定事項と言われても…そういうのは、照れるというか恥ずいというか…困るんだぞぉ…
というか、外見も中身もって外見も偽ってるんだよ?まぁ、外見は素直に本当の外見の自分が嫌いなだけなんだけども……
ジョセ兄は特別で、僕は信念ということかねぇ?
うん、これでいいか…
(腕で隠すのがめんどくさくなって肩にかけていた鞄から片手で包帯を取り出して目元を隠そうとするが、流石にそれは見えないのかオラボナに視えない方に顔をかすかに向けて包帯を取り出そうと片目だけ薄く開け)
 言葉を閉める。
 舌は無い。音も無い――其処を晒せよ。お嬢さん。
 頁を閉じてお楽しみだ。随分と焦らす展開だ。
 何でも好いか。兎角。
 席に『憑』け。魂。
(薄く開けた瞳は茶色なのに赤く濁った瞳の色、席につきながら彼女は目をしっかり瞑って包帯で目を隠すように巻き両手を使えるようにし)
 じりりりりりりりりりりり――此度はナイトメアランドに身を委ね、最悪の一時に感謝しよう。何でも無い日を祝うよりは有意義だろう。仮面も剥がれるほどに吐いて終おう。もはや【あなた】に――煩い程の警鐘と共に、狂った器は動き始める。
 一。二。三。四。五――以下略と。
 回転を。
「さて。始めようか。正解を引くまで」
正解を引く、までかぁ……時間がかかりそうだ
目を隠してると酔いそうだし、仕方なく外すことにするか…
(回り始めたコーヒーカップに眉間を抑えてから包帯を外し、静かに開ける瞳ははっきりした赤でもはっきりとした茶色でもなく、赤と茶色が混ざったような濁りがあるような色の瞳を晒し)
「貴様は時間を延ばす才能に恵まれ、此処まで自身を偽ったのだ。ならば此度の遊具は停止不可能な程に悦ぶだろう。外しても充分に綺麗だ。ああ。全く……濁り切ったものは一巡して輝かしい翼を得る。正しく醜い家鴨の仔。貴様の場合は夜鷹がお似合いだがな。魂が攫われる事は無かったのさ……さて。速度は未だ一定だが、貴様が感情的に変化した場合『不定速』に陥るぞ。如何なる波でも愉快な回転。赤色の流れは転々と……そうだ。此処は神々の覗き込む物語なのだ。まあ。神々も人間で在るべきか」
綺麗って…そうかねぇ…?
これが半分の素であり、元凶であるんだから…やっぱり黒に憧れるもんなんだよ
全てを呑み込む真っ黒い色が僕は好きかな
そしてね…魂が攫われることはなかったはむしろ、僕が攫う側だよと言っておこう
それを言うということは目まぐるしく回るのがお好きかい?
落ち着いていればゆっくりで、何か感情が昂っていれば速く回ると…そういう解釈でいいのかな?
(一定に回るコーヒーカップ。彼女はにぱっと笑い問いかけ)
「何。総てを呑み込む黒が良い。我等『個』の色彩が好いだと。貴様の髪も充分に染まって在るだろう。此れが偽りでも『誰か』には黒だと認識される。故に貴様は憧れに近付く、綺麗の一塊なのだ。攫う側だと吐くならば正に夜鷹だ。彼等は死に絶えた魂を……貴様の場合は『それ』も強制的か。Nyahahahaha――ああ。解釈は正しい。我等『物語』の感情は無意味だが、此れも一種の遊戯で在る。遊具に委ねた言葉の交わり」
 笑顔。
 人間の笑顔が此処まで精神に這入るものか。
 人間の貌が此処まで精神を変えるものか。
 変えるものだ。
 親愛なる友を想わせ、己の『ひと』を思わせる。
「そりゃあ。御覧じろ! など。掲げるならば。目眩く方が好ましい」

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