PandoraPartyProject

ギルドスレッド

古戦場跡地

紫水晶の洞窟(超危険区域)

魔法力を増幅させると言われている、紫の水晶に覆われた洞窟。
入り口~中腹は比較的安全で決闘が可能だが、足場や視界が悪く、トラップも残存している。
また魔力に水晶が反応し、思わぬ暴発を生む事もある。

洞窟奥地には、様々な鉱石や魔法石の宝庫となっているが
行き場を無くした怪物たちの住処にもなっており、
遭遇した際は非常に危険。

罠一覧:トラバサミ、落とし穴、落石、毒矢、他


■怪物一覧
【グール】ゾンビ。魔術で一斉浄化可能。弱い。
【オーガ】怪力の巨人。力は強いが知力が低い。強さはそこそこ。
【スライム】物理攻撃無効。溶かされ吸収されるので逃げましょう。

■以下、ボスクラス

【ケルベロス】三つ頭を蛇の尻尾を持つ犬。とにかく疾い。
【サイクロプス】最強の火力を誇り、雷光を纏う一撃を放つ。
【ヨルムンガンド】毒蛇。鋼の鱗で包まれている。普段は眠っているが起こしたら大変。
【サラマンダー】炎の魔獣。道具でもなければ倒すのは無理?
【ドラゴン】出現するとの噂があるが、目撃者はいない。

【その他】他にも何か出るかもしれませんね。


※ルール
・適度に冒険し、適度に脱出しましょう。
・ボスクラスは、1回の冒険中に1体のみ遭遇。
・強力な魔物を倒す程、良いアイテムをドロップできるかもしれません。
・装備は万全な状態がお勧め。
・力尽きたら保養所に強制送還されます。レッツ再チャレンジ。
・怪我は保養所でしっかり治しましょう。

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まさかだとは思うがここで細工を施せって言わねえだろうな?(襲い掛かってきたスライムに白い粉が入った袋を投げつけると白い泡が噴き出し凝固したのを確認して踏み潰す)
蛇が出るか鬼が出るかは心底興味ねえがせめて実入りは良くねえとやる気でねえな
(周囲を注意深く確認し隠された小さな穴とそれと連動するスイッチを見つける)
まあここで集めんのも悪かねえか(わざと踏み毒矢を掴み取る)
(打ち止めを確認して更に奥に進む)オーガが三匹か(水平二連散弾銃を構える)
火薬武器って便利だよなあ、得手不得手関係なく変わらない強さを提供してくれんだからな(肉薄して頭を吹き飛ばす)
残り二体(毒や二本を掴み、思い切りぶっ刺す途端に崩れ落ち泡を吹いて倒れる)
後はお前だ(膂力の限り振るった武器をひょいと避け近くにあった仕掛けを動かすとオーガの頭上に落石が落ちて気絶する、それを散弾銃で止めを刺す)
これで終い、あんがとさん
(順調に敵と罠を片付けるが突然立ち止まって暗闇に目を凝らす)……居るな(紫水晶を転がしレーザポインターを当て分散させ明るく照らす微かに明かりを反射する大蛇が姿を現す)……まだ寝てるか、引き際だ(そのまま背を向けずに立ち去る)
……さて、地獄の三丁目、ってヤツか。(中層へさしかかる段差を下りながら、今一度所持している武器を確認する。――そして、獲物を前に静かに忍び寄る気配を感じ取る)

敵は……複数。
規則性がある……足音か、つまりは人型。(短刀を両手に握り、限界まで距離を詰めさせる)

――疾ッ!!(飛びかかってきたオーガの一匹の首元に短刀を突き刺す。そのまま捩じ切るように短刀を抜き完全に息の根を止める。横から現れたもう一体は蹴りを放ち怯ませ、隙ができたところを鳩尾、眉間の二か所を串刺しにする)

……まだ、いるか。
(血の臭いにつられたのはおおよそ4体のグール。クロバは確認次第距離を空けると同時に血のついた短刀をグールの二体に投擲する。狙いは血の臭いを放つものを遠ざけ、自分が狙われるリスクを減らす為である)

……くっせぇな、マジであいつ等。
今のうちに――ッ!?(去ろうとした瞬間、作動する毒矢のトラップ。無音で放たれる矢にクロバは寸でのところで対応できたものの、右腕を掠めてしまう)

(新たな血の臭いを感じたグール。わずかながら感じる生者の行方を血眼になって探し始めるが、クロバは急ぎ身を潜める)

迂闊だったな……ぐぅッ!!(止血を急いで施し、毒が入った血を吸っては吐きだす。あくまで応急措置程度でしかないので急ぎしかるべき措置をせねば命に関わり得ない事には変わりなかった)

……チッ、だが手ぶらで帰るわけもにいかねぇし……。(一個だけ用意してあった毒の抑制剤を打ち、一先ず深部目がけ動き出す)
(……時間が経つにつれ、右腕の感覚が痺れていく。まだなんとか短刀は握れるだろうが大した一撃を放つことは期待できず、切り札の抜刀術もこの時点で放つことが叶わなくなっている。しかしそれでも成果を出すべく、進み続ける。なんどか敵と交戦することはあったものの、増援を呼ばれる前に左腕だけでもなんとか退ける事は出来、遂には目当ての鉱床を発見するに至る)

……ふぅ、ようやく見つけたぜ……(左腕で荷物袋を漁り、ピッケルを探り当てる)
さてやるとするか――!!(右腕を布で縛り、歯で無理矢理固定、引っ張るようにして鉱石の採掘を始める)
(めぼしい鉱石を収集した後、大した動きのできない右腕に鉱石の詰まった袋を括り付ける。立ち上がり、後ろを向いた瞬間――身の毛がよだつような寒気を感じる)

なんだ今の……さっさと抜け出した方が……ッ!!!(短刀を抜くと共に跳躍、クロバを一飲みにするなど容易い大きな口が天井から落ちてくるように襲い掛かり、地面を砕く。――大蛇だ、話には聞いて居たが普段は眠っているらしいそれが、たまたま起きていたのか。それともクロバの血と毒の気配を感じて目を覚ましたのだろうか。それはクロバ自身にはわからなかったが、それでも――命の危機であることだけは火を見るよりも明らかであった)
(――駆ける、駆ける。ただひたすらに駆ける。その強大かつ柔軟な身体で巻きつかれなかっただけ、クロバは幸運だったのかもしれない。だがそんな事は些末なことでしかない。ひたすらに生存だけを目指し、大蛇の牙がクロバを貫こうとすれば短刀を頭部に突き刺し無理矢理にでも軌道を逸らし、長大、かつ極太な胴体がクロバを巻き取ろうとするのならば、長刀を杖にしてでも跳躍し、一本ずつ犠牲にして行っては逃走を続ける。しかし、獲物を前にして退く大蛇ではなく、徐々に状況はクロバを蝕み始めていく)

チッ……毒の進行が……っ!(進行を遅らせていただけの右腕の毒が痛みとなってクロバに襲い掛かる。脂汗を浮かべながらも自身の歯を噛み砕くような勢いで食い縛り、遂には上層の半分へと戻りつつあったが――)

(大蛇にとって、この逃亡劇は単なる遊戯であったのか。クロバの前方から現れ道をふさぐようにして周囲をその巨大なる胴で囲い込む)
ハナからこうするつもりだったってか……? クソが、ふざけた真似しやがって……。(コイツを抜かない限りは生存はない、と腹を括ったクロバは残り二本の内の一本、打刀を抜く。なんとか立てているものの、疲労と毒の進行によって意識は混濁をはじめ、息も少しずつだが絶え絶えになっていく)

遊んでるつもりなら……いいぜ、やってやろうじゃねぇか……その腐れたクソ根性……オレがぶった切ってやる……!!(邪魔な荷を一度すべて解き、身軽になった上で大蛇の頭部目がけ斬りかかる!!)
(いざ戦ってみれば、一方的なものだった。長期戦は不利と判断したクロバは頭部を串刺しにせんと斬りかかるものの、なんなく胴で以て大蛇は受け、毒牙を突き立ててクロバを喰らわんと弾丸のように繰り出す。食われる事だけは阻止せんとそれを防いだクロバだったが、衝撃を受け止めきれず吹き飛ばされ、せり出した岩にその身を打ちつけてしまう)

がァッ……!?(動かなくては殺される、そう頭ではわかっていたものの、強烈な打撃を受けてしまったクロバの身体は言う事を聞かない……左腕を除いては)

(「左腕だけは動く……だがこれでどうしろってんだよ……」と、考えたところでクロバは気付く。天井には今にも落ちて着そうな大きな岩の数々。落石さえ引き起こせれば多少はヤツを足止めできるのではないか? と)
(賭けるしかない、と。左腕の魔力を最後の短刀に込める。魔力を込められた短刀は漆黒に染まり、洞窟の闇と同化する)

……ラァッ!(残る力を振り絞り、短刀を天井目掛け乱暴に投げる。それと同時に迫る捕食者(だいじゃ)の牙ーー!)

……落ちろ!
なっ……。
(しかし、無情にも最後の一手は大蛇の胴によって弾かれる。魔力すら感知するのか大蛇は本能的に脅威を察したのか。だがこれ以上――クロバに現状打つ手は残されておらず、もはや蛇の食事にされるしかなかった――)

(かに見えたその時。洞窟を照らし、大蛇を吹き飛ばす黒き暴力の波が巻き起こる)

う、ぐっ……ぁっ!!?

(抵抗することのできないクロバも吹き飛ばされかけるも、岩に引っかかり大事は免れる。その中でクロバはハッとする。――”先ほど投げた短刀はどこへ行った?” ”そもそも、ここはどういう場所だったか?”と)

紫、水晶……か!

(幸か不幸か、弾かれたクロバの短刀は紫水晶へ突き刺さり、魔力を増幅するというその水晶はクロバの魔力と共鳴、暴走を引き起こし破裂したのだ!)
……。(光が消え、後には静寂のみが残される。光に呑まれた大蛇は決して滅びはしていないだろう。しかし今回は退くことはできた。右腕からの毒も構う事なく、とりあえず今は生還の可能性に安堵したクロバは大きく息を吐いた)

……さ、て。このまま伸びてても死んじまうからな……。……とっとと、帰るか……。(置いていった素材を拾い上げ、奥に見える僅かな光へと、クロバは歩いていった――)
 リュスラスは紫水晶の洞窟に足を踏み入れた。
「レベル1がなければ、全部ぶち抜いて真っ直ぐ進むのだがな」
 ボヤきながら、装備を確認。
 基本的な冒険者装備(カンテラ、松明、丈夫な10フィート棒、手鏡、筆記用具、ロープ、大量のチョークetc.)。
 武装は、肉厚で長大な素振り用の木剣とハンドシャベルが複数。
「よし、行くか」
 10フィート棒を構えて、カンテラの明かりを頼りに進む。
 怪しいところを片っ端から棒でつつく。トラバサミが釣れた。もう少し進んだら先で毒矢が交差した。
 羊皮紙にマッピング。
 少し進むと十字路に来た。
「確か…冒険者マニュアルによれば」
 カンテラ置いて進む。荷物から手鏡を取り出して棒に括り付ける。
 松明に火をつけて分かれ道にぶん投げて、手鏡で折れた角の先を確認…。
「―っと?」
 ジュ…と音を立てて投げた松明の明かりが消えた。
 戦闘開始:すらりん
 じゅるずると粘性の液体が、床一面に這い寄ってきた。
「スライムか…確か物理攻撃が効きづらいのだったな」
 カンテラの火を見る。火の勢いから判断するに、酸素は十分にある。瑞華からもらったタオルを口に巻く。
「ならこうだ。代用武器と侮るな」
 カンテラの予備燃料を撒いて、松明に火をつける。着火。消毒の炎がスライムを包む。
「あとはチョークの粉を撒き撒きと。さよならぷるぷる、僕、悪いスライム」
 恐るべき吸水物質、炭酸マグネシウム。
 水分で構成されるスライムにはひとたまりもない。
 戦闘終了
 中層へとおりると、景色が変わった。隆起するように生えている尖った紫色の水晶がカンテラの明かりを反射して幻想的な光景が広がる。
 場違いのように響く咆吼、全力疾走してくる足音が洞内に響く。
「あれがオーガ。…そうかオーガか。オーガオーガオーガ。良いぞ、この弱小なLv1オーガが立ち向かってやる」
 眼鏡を外す
 戦闘開始:火事場のクソオーガ
 オーガはなりふり構わない様子で突っ込んできた。
 対して素振り用木剣の平刃部分でぶん殴る。尻餅をついたオーガだったが、すぐに立ち上がって狂乱するように両手をあげて飛びかかってきた。
「(恐慌状態なのか)」
 木剣を地面に突き刺して、力比べ。
「~っ! 良いぞ貴殿! ただのオーガではないな! 火事場の馬鹿力を出したオーガか!」
 オーガのパワーが圧倒的に強し。
 GAAAAAAAAhhhh!!
「ち、力は貴殿の勝ちだ。しかし、声量が足りん! ――ッッッッッッッッッッッ!!」
 ギフトの怒号。
 効かなくても良い。お前をこれから倒してやるという気魄をぶつける。
 一瞬の緩みにつけいって力比べを解除。
 手を頭の後ろに回して、地面に刺していた木剣を握って振り下ろした。
 戦闘終了
 オーガの頭部をたたきつぶして終わった瞬間、雷撃が二者を打った。
「な、に!?」
 より背が高いオーガの頭部は焼失。
 ぬっと現れた巨大な影。
 オーガよりも一回り二回りは大きいものが、一つの眼窩で見下ろしていた。

 戦闘開始:サイクロプス
「しれっとキャンプしようと思っていたのにな――がはッ!」
(一カ所に留まっては不味い)
 雷撃に打たれて全身が焼かれる。木剣を強く握る。
「これは逃がしてくれんな…Ma granm(詠唱開始)」

wa El.Basker.F-
(私は、思うがまま勇気を受け入れた臆病なるもの)

ra El.Basker.B-
(私は、煮えたぎる怒りの中に寛容を得たもの)

An..
(混じり合い)

Ousye ert――ッッッッッッッッッ!!
(襲いかかる者となる)

 その後の事は良く分からなかった。
 気がついたら木剣と一緒に洞窟の入り口で寝ていた。
 雷撃に撃たれたケガを見て、現実だったのだと考えた。
「ん…もふもふ…」
キラキラ光る紫水晶に惹かれやってきたが奥の辺りで大きなもふもふに出会う。
「丁度いい…zzz」
抱きついて眠るがそれがケルベロスだとは知らないらしい。
…………。
(いつもの黒いコートに二つのバッグを腰に吊るした出で立ちで洞窟の中へと入っていく。足音を立てることなく、迅速に進み始める)

……(グールに……オーガ……スライム、ね。……気配察知能力は少ないか)
(岩陰や洞窟の暗さを利用してすれ違う敵との戦闘を避ける。今回の目的は洞窟の探索。金目のものが採れるならそれでよし。なかったとしても次に訪れた際の情報を手に入れることができる。デメリットは決して多くないものであった)

…………、……
(何かを察知し、時折足を止めては付近の石ころを広い上げ、放る。何度かバウンドした後に落とし穴が開いたり、毒矢が放たれたりと罠も的確に処理していた。仕掛ける側として、そう簡単にかかるわけにはいかない)
…………。(大分奥まで進んできた……けれど。……、……これは)
(順調に足を進め、視界が暗くなり目を凝らしていかなければならなくなったころ。紫の水晶の明かりを頼りにしていると、ある一点に小さな山を見つけた。……それは、オーガの屍の山。それらの巨体は引き裂かれ、噛みちぎられ、燃やしつくされとどれもが無残な最期を迎えておりとても見られるようなものではなかった。だが、死体など見慣れたもの。少々嫌悪は抱きつつも、慎重な足取りで近づき、調べる)

……爪……牙……炎……。ケルベロス……サラマンダー…………ドラゴン……か?
(残っている噛み痕と、骨まで溶かされているほどの熱量。それに該当する怪物の名を挙げる。最も可能性が高いと感じているのは、誰も見たことがないというドラゴンであった。まさか、この先にいるのだろうか……そう推測し、冷や汗を流す)
…………いや……
(目撃情報はない。つまり、いるという確証はない。そのような不確定な情報で引き下がるわけにはいかなかった。仮にそれにあたるものがいたとしても、さっさと退けばいい。今回の主目的はあくまで探索であるのだから)

……………。
(そうして、奥へと進む。だがそこでおかしなことに気が付いた。奥地には確かに様々な鉱石や魔法石らしきものも沢山存在している。これは事前の情報通りであるのだが、多くの怪物の姿が全く見られない。気味が悪いほどの静寂に包まれている。……推測が確信性を増してきた。この先に、怪物を餌食にするほどの化け物がいる。小さく深呼吸をすると、再び歩を進めた。――だからどうした、と。つよがるように)

――――は。
(そして、そこにそれはいた。巨大な水晶を護るようにして眠っている巨躯の怪物。仰々しい翼をたたみ、寝息をこぼすごとに吹かれる火。縄のように長い尾に刺々しい角を有したそれは…ドラゴン)
……………
(バッグに手が伸びる。果たして、あれを自分一人で倒せるのだろうか。力は未知数。洞窟とはいえ空を飛ばれることもある。加えて刃が通るかも分からない鱗に単純な力量と体格差。眠っている相手を殺すことは何度も行ってきたが、相手が人外でありかつ一撃で仕留めきれない相手に立ち向かうことはできるのか)

…………ここまで、か
(出した結論は、撤退だった。闘気を収め手を元に戻すと、近くの良質な鉱石と魔法石を幾つか拝借しバッグに詰める。これだけでも相当の金額にはなるだろう。怪我もせずに帰ることもできれば儲けものだ)

……情報が揃えば……考えるか。……竜退治。
(それだけ呟くと、帰路につく。屍の山を通り過ぎ、再びエンカウントを避けて影に紛れて……洞窟の入口にもどる。バッグはパンパンになっていた)
(その格好は普段の知っている彼の身なりではない、最初に目に入るのは顔を覆わんばかりの直方体の箱にレンズが付いたゴーグル)
(袖のない鎖帷子には円筒やマガジンが幾つも付いており二丁の大口径砲を掛けている
左手には銃身に刃をつけた異質なライフルを持っている)
(何より金属製のカバーに覆われ不自由になっている右手の異質さが際立つ)

久々に調達頼んだら上等な銃火器を揃えるたあ流石あいつらだ
流石にあの嬢ちゃんの作った武器じゃ役不足だから持ってこれなかったのはちと残念だがな

(常人では扱いきれない大口径ライフルを利き手でもない左手で構え唐突に発砲する 夜目が利くものなら見えるだろう数十メートル先のグールの胴体が原型を留めないほど吹き飛ばされた)

ご生憎様、貴様らに構ってる暇はねえんでな、邪魔すんなよ(罠を確認しながらゆっくりと進み始める)
(規則正しい軍靴の音が洞窟に響き渡る 時折響く銃声とともに)
(淡々とオーガやグールを始末し突き進んでいくとふと天井を見て後方に飛ぶ)
(間を置かず淀んだ色をした粘着質な液体が降ってくる、スライムだ)
(それも一匹二匹なんて数ではなく通路に溢れんばかりのスライム溜まりになっている)

スライムか、装備が装備だこの間のは用意してねえが、お前さんにはこれがお似合いだな

(ライフルを壁に立てかけると掛けていた大口径砲を手に取り、スライム溜まりに向ける)
(ポンという拍子抜けな音とともに発射された筒状の物体は回転しながら液体を効率的に振りまいていく)
(最後に地面に落ちたそれは今度は激しく燃え始め、同時に今まで噴出していた液体、油に引火し一面を火の海へと変え、消えるまでただじっと眺めている)

あいつらみてえに盛大な技もねえし魔法なんて言う便利なシロモンも持っちゃいねえ
正々堂々とした戦いなんざ眠気が止まらんしヒロイックなんざ心底似合わねえ
卑怯卑劣でも全く構わねえよ、これが俺だ
(通路を塞ぐ落石にダイナマイトを設置する)

……

(作業がごとく突き進んでいたとしても連戦は彼の精神を摩耗する)
(左手に持っていたライフルは先ほど倒したオーガにへし曲げられ打てる状況でもなく更に刃毀れが余りにも酷いため心臓を無理やり突き刺して置いていき単発式榴弾を手にしている)

…………

(中折式の単発榴弾銃の一つは気がついた時には既に無く一度も使用していない一丁だけが残っていた)
(鎖帷子の一部分は弾け飛び思わず目を背けたくなるほどの青痣ができ、口から血が流れている)
(足にはトラバサミのせいか、流れ出た血で染まっている)
(あまりの満身創痍にそれでも彼は)

………………ハッ!嗤わせる、あんな若造でもなきゃ伽噺の英雄でもねえ
こんな一回”終わった”放浪者がお前さんの前に立つなんざな、予想してねえだろ?

(爆風により落石が吹き飛び、気圧差により風が奥へと流れ込む)
(姿を現したのは鋼の毒大蛇、ヨルムンガンドだ)
(鈍い金属音とともに右腕が顕になる、腕の上部に取り付けた金属杭は小さい破城槌が如く大蛇を見据える)
(紫水晶に囲まれ最早まともに機能しない暗視ゴーグルをかなぐり捨てる)
(その間にも大蛇は既に尻尾を鞭が如く撓らせ彼を弾き飛ばそうとする)

BRARM(ブラーム)-251X……完全展開、セット:ガンハンマー……ショット!!

(だが飛んだのは彼の体ではなく鋼鉄に覆われた尾の方だった)
(それでも威力を殺しきれず何歩か後方に後ずさり右腕を咄嗟に抑える)
(それもそのはず先の一発だけで右腕の熱量は尋常ではなく蒸気を噴き出し緊急冷却のために力なく垂れ下がるばかりで、寧ろその熱により身を灼かんばかりである)

ッツ!……やっぱ型落ち品は駄目、か!

(自慢の一撃を弾かれたことに警戒したのか大蛇は毒を飛ばし彼を近づけない)
(無論、親友者を逃すことは許さず正確無比に毒液を飛ばしていく)
(完全不利の状態での攻防戦が始まった)
(誤字訂正;親友者→侵入者)

(毒液を避けながら、隙を見るが移動と同期して蛇は背後を見せない)
(どころかトグロを巻き絶対的な防御を成している、その鱗は登らんとするものを引き裂かんばかりでもある)

ッ!あっぶね!今、掠りかけたぞ、食らったら死ぬ!?

(その言葉に反応したのか大蛇は頻度を増して毒液を吹きかける)
(先述の通り彼の精神は既に限界、満身創痍の体が終に毒液に浴びることを必至)
(その時は意外に早く訪れた、右腕にかかった毒は蒸気と化し傷口に入り込む)
(体の動きが鈍くなる、それを確認した大蛇は更に毒を吐こうとするが途端に毒液は出なくなる)

……せ、生成、速、度……いつかな、く……た…………か……

(その一言は正しい、だが大蛇の行動は早かった、相手が鈍ったのを好機として見、再度尻尾を撓らせ激しく打った)

-BLARM-251X 緊急展開-

(勢い良く跳ね飛ばされ壁に叩きつけられた彼は力なく動かなくなった)
(大蛇はやおらに近づき、口を裂けんばかりに開き飲み込もうとする)
(突然何かが口の中に入り込み、飲み込んでしまう)
(石を飲み込んだのか、総判断した大蛇は気を取り直して飲み込もうとして最期に驚愕する)
(彼は身を起こしたのだ、相手を食い殺さんとばかりの殺気に篭った目で)

英雄にはなくて俺にはあるこれなーんだ?正解はパイプ爆弾、早く吐き出さねえと面白えぞ

(その言葉を理解したのかは不明だが、それが獲物が行った行動なら先の尻尾を弾いた相手なら)
(脅威に達すると判断し吐き出そうとする、その下顎に何かが当たる)

さっきので冷えたぜバーロー!セット:ガンハンマー!……フルショット!!

(勢い良く出された破城槌のアッパーはその口を閉ざすほどには充分で吐き出されんとした爆弾がちょうど口の中に留まり爆発)
(内部が爆散してもなお原型を崩さない大蛇は後ろに這った後、その生命を終える)
……終わ……った、のか?
……左腕のシールドが展開されなけりゃ完全に終わってた、流石製作元不明義肢と言ったところか
はあ……死ぬかと思った

(取り出した解毒薬を注射し幾許か体を休ませる)
(徐に立ち上がり、無理やり大蛇の口を開け榴弾をぶち込み、完全にとどめを刺す)

ご生憎お約束は避ける主義なんでな、すまんな

(その後ゆっくりと鱗を剥ぎ始める、それが終わると重ねてロープで縛り、亀のような遅さで帰還して保養室に倒れ込むように眠る)

……

…………

………………

……………………

-shhhh-

(何かがその亡骸を丸呑みにする)
(ヨルムンガンドの生態を知るものは殆ど居ない、だが確実に言えることがある)
(それが生物である限り)
(決して一匹だけではないということを)
さて、と。
何やら色々と物騒な話は聞くが、骸骨を相手にするよりは浪漫があるね。
(意気揚々と進むその手には松明のみ。火種は腰巾着に豊富にありそうではあるものの、武装は腰の鋼の直剣のみ)
(慣れた様子で中を見ながら小走りで駆け抜けて行く)

ん、おっと!(道中、トラバサミをうっかり踏むも挟まれる前に足を上げて回避し)
と、と……おお!?(よろけた勢いで落とし穴を落ちそうになって穴の壁を蹴って飛び出し)
ふぅ…危なかっ…たぁ!?(着地した先でスイッチ型の罠を踏み締めた事で飛んで来た毒矢を躱すも、更に毒矢の罠を踏み続けて行く)
はぁ…はぁ…なるほど、恐ろしい洞窟じゃないか。ワクワクしてきたよ………(少しだけ汗を流すも、その汗すら宝石の如く輝いていた。というか全身が煌めいていた)

・・・

(そのまま数時間以上、猛スピードで駆け抜けようとするも次々と罠にかかっては足止めを受けるを繰り返していた)
……うむ、少し悪ふざけが過ぎたものの…多少は楽しかったとも。
次はソフィーでも誘ってみようかな、彼女なら罠を避けられそうだ。

(洞窟の入り口まで戻って来たその姿は、装束があちこち焦げて炭化しているのか崩れており。全身が血で赤く染まっていた)
(しかし腰元には大きな皮袋を下げており、何やら宝石の様な物や鱗らしき物が詰まっている)

…さて、帰ろう。
(そのまま走り去って行った)
(片手剣に盾、そして魔力を込めた指輪と初フル装備で)
ここは鉱石が山ほど眠っているんだよな?
さーてどれほど収穫できるか……(大きな皮袋を携帯し)

(携帯用ライトを燈し慎重に罠を探りながら、洞窟内へと足を進め)
成程、これが毒矢のトリガーで、落とし穴がここにあって……っと!?
(頭上からスライムが降ってこようとするのを確認し)
ったく、お前らなんて相手にしてられるかよっ!ここは戦略的撤退に限るぜっ!
(すれ違い様に、ゾンビ共を格子状に切り裂きつつ。
オーガは上手く隠れながらやり過ごし。
目につく鉱物をありったけ広い革袋に入れて、洞窟深部へと到達する。
煌々と照らされている洞窟内。そこにはー)

……本当に居るんだな…全身炎で包まれた魔獣、サラマンダーが。
文字通り、触れば大やけどしそうだが。でも、ここは…。
(胸元で十字を切り祈りを捧げ、魔法防御を高める効果のある指輪に触れ)
(紫水晶を斬り落とし、サラマンダーの瞳狙いで剣で打撃する、が)
く、流石に避けられるか!
(放射される火炎を盾で防いで)留まっていたら焼かれるだけだ、
上手く間合いに入らないと。それに……
(見る見るうちに洞窟内が熱くなり、炎の燃焼に比例し酸素濃度が薄くなっていく)
ハァ、ハァ……悪いが、一気に決めさせて貰う!


(周囲の岩を足場に利用し、盾を構えながら上空へジャンプ。
大きく口を開け、炎を吐きだし迎え撃つサラマンダー。
正面突破は一見自殺行為にも見えるが―――)

これでも食らえ……ランチにしてはちょっと硬いが我慢しろよッ!?
(鉱石で膨れ上がった皮袋を、魔力の指輪の防御頼みで腕ごと突っ込む)
(鉱石で喉が塞がれ、炎の軌道が阻害し逆流。
また鉱石がサラマンダーの魔力に反応し暴発。激しい振動を伴い、大爆発を起こす)

くっ……うわぁぁぁぁッ!?
(たまらず爆炎と暴風に吹き飛ばされ、天井に激しく背中を打ちつけ、そのまま落下)
う、グッ……イタタタタ……(何とか体を起こし、サラマンダーがいたと思われる場所へと足を運び)(そこには真っ赤に燃えるようなルビー…フレイムハートがドロップされていた)

う…大量の鉱石は失ったが、でも…これが有れば十分か…。
(恭しく拾い上げ、宝石を見つめる)
深みのある紅色で、断面も美しすぎる。鉱石にしてはあまりに洗練されていて……えっ?

(宝石越しに見える、オーガの腕。振り向く間もなく、渾身の力で頭を殴られる)
ぐ……ァっ……(視界が急激に暗転し、その場に崩れ落ち)
ゆ、油断し過ぎにも程があるだろッ……まさか、こんな雑魚なんかに……ッ…。(手放しそうになる意識を何とか留め、視線だけを周りに廻らせ、打開策を必死で探す)

この状況下なら…これしか、ないッ!
(最後の力を振り絞り、遠方にある毒矢トリガーに向けて剣圧を放ち発動。
今まさに棍棒を振りおろそうとするオーガの背へと毒矢が放たれ、一瞬で命を奪った)

は、ははッ。ざまぁみろ……(状況を確認した後、静かに目を閉じて、回復を促す。
なんとか体力が回復したところで、剣を支えにし起き上がり)
(フレイムハートを懐にしっかりと仕舞い込む)

(ボトボトと流れる血を強引に押さえつけるように、布を巻きつけて)
……さて、帰るか。家に着くまでが遠足、ってな……!
さて、さて。
前回はドキ☆罠祭り!ドラゴンもあるよ! なことになってしまったが、改めてどうなる事やらね。
(洞窟の中へ進みながら、腰の刀と鞘の調子を見る。少なくとも不調は無い様子だった)

……ふぅ、行こうか。
(前回かかった罠の目印を付けた地図を手に、奥へ向かい始める)
ん…zzz(ケルベロスに乗って通り過ぎる)
(──────暗闇の中で幾多も閃光が煌めく)
(それらは非常に不規則で、しかし常に絶える事はなく。洞窟内に金属音と衝撃波が五月雨の如く響き渡っていた)
(飛来する毒矢は、トラバサミは、落とし穴が開こうと、岩が転がって来ようと、その全てが一刀の下に両断され周囲の壁を切り崩して自身は乗り越えて行く)

………フゥ。(直剣は抜かず、その手は常に刀の柄に乗せられたまま)
(煌めく鞘は普段と変わり、観音開きに開いてその内に納めている漆黒の長刀を覗かせていた)

(道中の敵は全て無視して身体能力に任せた跳躍と回避のみで突き進んで来た)
……後は、もうすぐかな。
リゲル君の行った道はこの先だ、私の地図は意味を成さないね。フフ。
(ゆっくりと足を運んで、洞窟の奥を更に目指して行く)
……うむ、この辺りだろうか。
いやぁ派手にやっていた様だね、リゲル君は。(最深部の凄惨な戦闘痕を見て笑うと、辺りを捜索し始める)
(ついでに宝石に見えなくも無い石や紫水晶を腰の皮袋にポイポイ入れていく)

……むぅ、見つからないぞ。
黒焦げと言っていたが、形状なんかの特徴も聞くべきだったかな。(少し困った様に小首を傾げる)
(……と、そこで足の裏でそれまでとは違う感触に気付く)
(腰に剣や刀と共に差していた松明に火をつけて見ると、指輪らしき物が煤だらけで転がっていた)

おお、これかな?……っ、おや。
(指輪へ手を伸ばした瞬間に襲う揺れ。指輪が転がり近くの瓦礫の下へ潜り込んでしまう。めっちゃ嫌そうな顔を松明に照らされる中でする)
………(振り返ったそこに佇んでいたのは、一頭の巨竜。だがしかしその翼の片方は切り刻まれていた)

先日の、リベンジかい?
いやぁ……悪いが今は急いでるのさ。本当に、すまな……ッ!!(松明を捨てて後方の瓦礫へ飛ぶと、その松明が粉々に吹き飛ぶ)
(鱗を剥がされまくって激怒しているドラゴンの、鉄塊に等しい尾が横薙ぎに振るわれたのを回避したのだ)

……くっ、これは…!(指が、リゲル君の指輪へ届かないことに焦る。目の前で焔の息吹を漏らすドラゴンを前にして、いつもの冷静さが失われていく)
(煤だらけの指輪は指先が触れても、その粉っぽさ故か転がってくれる事は無い。更に瓦礫の下へ手を伸ばす………)

………………届い、た……ッ!!

(直後、爆炎が洞窟の最深部に吹き荒れる)
(その熱の凄まじさたるや、紫水晶や鉱石が爆ぜ飛び、最深部手前までカタリナを追いかけて来ていたオーガやグール達が一瞬で炭化してしまう程である)
【洞窟の中部】








…………ぷはぁ!! いやぁ、前回と同じ方法で逃げ切れたな、はっはっは!!
(ズボォ!!と埋め立てた落とし穴の中から顔を出して這い上がる)

いやぁ、やっぱりアレに挑むならもう少しフル装備にしないとね?
金属鎧で何とかなるとは思えないし、まぁ魔法使いが欲しいところだね!フフ、だがこれで私の仕事は完了だとも。
(背中が少し焦げ付き、表面が炭化して崩れ落ちているも。着ている装束の下には発光する木札らしき物がビッシリと貼り付けられていた)

後でヘカートにお礼を言うとして……ではユーリエ君の所に一度届けに行こうかな。
レジーナも待たせては悪いからね。フフ……(そのまま腰の皮袋に煤だらけの指輪を仕舞い込むと、軽快な足取りで入口へと引き返して行った)

(油断して入口付近のトラバサミにまさかの食い付かれて悲鳴を上げたのは秘密である)
(いつもと同じ地味な色合いの服。ポニーテールにされた髪。そしてその腰に佩かれた双剣)
さて……。
珍しい植物あると良いなぁ。
(のんびりと笑って足を踏み入れた危険な洞窟。のんびりと歩いていると、暗い足場に落とし穴)
わわっ!
(片足を取られてバランスを崩し、そのまま穴に落ちた)
いたた……。びっくりしたなぁ……。
(幸い穴は胸元程度の深さ。汚れを簡単に払って穴から出ると、ランタンに火をつけた)
(視界が確保されるが、それと同時にポテトがいる目印にもなる)
1、2,3……6体かぁ……。
(気配と足音で数を数える。風が動く。淀んだ匂い)
グールかぁ……。
(剣を片方だけ抜き、もう片方にランタンをひっかける)
……もう、世界へお還り。
(優しい眼差し。だがその剣は迷いなくグールの首を跳ね飛ばす)
(首を跳ね飛ばし、頭のない胴体を他のグールに向けて蹴り飛ばす。そしてグールたちの動きが邪魔されている間に円を描くように剣を振るう。グールたちの腕が胴体が、首が分かれ、その場に倒れる)
(数分の戦い。その後立っているのはポテトだけ)
ごめんねー。
(倒れているグールの体を先ほどの落とし穴に落とし、その上から種を撒く)
魂は世界に、肉体は地に還る。君たちの体は、新しい苗床になって次に引き継がれる。
(小さく言葉を紡ぐと、奥へと足を進めた)

……どうみても、みんなが暴れた後だよねぇ……?
(何かを広範囲で燃やした後や突き刺さった矢、剣による破壊の後を見て首を傾げ、それと同時に倒されたスライムたちに気付く)
ごめんね……。
(彼らはここに住んでいて、侵入者は自分たち。彼らは住処を、家族を守るために襲って来たのだろう。そう思うのは、自身が人でなく精霊故か)
(暗い洞窟の中、白い花が花開いた)
(日の光も水もない場所に花を咲かせても長くは持たない。だけど、モンスターとは言え生きていたのだ。これぐらいの弔いはさせて欲しい)
(暗い洞窟の中にいくつもの花を咲かせながら進む。その途中、魔力を秘めた宝石を見つけた)
あ、あったー。
(ランタンの光を受けてキラキラと輝く宝石。一つ手に取れば、宿る魔力とポテトの魔力が反発する。慌てて袋に入れると反発は収まるも、ポテトの手には火傷のような痕)
油断した
(薬草を取り出し、片手で揉んで火傷に貼り付け包帯を巻く)
(包帯を巻いた手を握りしめればひきつるような痛み。痛みは問題ないが、少し動きがぎこちなくなる)
……良し、朝ごはんにしよう。
(周辺のモンスターは殲滅されたのか気配はない。丁度良いとばかりに荷物から朝ごはんを取り出した。形の歪な甘辛く味付けたひき肉を混ぜ込んだおにぎりと、こちらに来て初めて食べた出し巻卵。お茶も取り出して壁を背に食べ始めた)
(手についた米粒を舐め取り、お茶を飲む。オコメにはリョクチャが合うなと思いながら朝ごはんの包を片づけ、包帯を巻いた手を握りしめる)
もう少し進んでみようかな……。

(やがて姿を現したのは、三つの頭と蛇の尾を持つケルベロス)
これはちょっと……無理……!
(ただしそのサイズは大型犬程度。まだ子供なのだろう。ポテトを見てきゃんきゃん吠えている)
ご、ごめん。遊びの邪魔するつもりはなかったんだよー
(後ずさりながら謝るが、ケルベロスの子供は追って来る。その眼差しは怒っているのではなく)
も、もしかして、遊んで欲しいのかな……?
(そう問いかければケルベロスの子供は一際大きな声で鳴いた)
わ、分かったよー。
遊ぶものあるか探すからちょっと待ってー。
(荷物を探り出したポテトにケルベロスの子供がのしかかる。子供とは言え大型犬サイズ。結構、いやかなり重い)
えっと……とってこーい?
(結局、遊び道具として用意出来たのは蔓を編んで作った即席のボール。跳ねはしないが、ケルベロスの子供は楽しそうにじゃれている)
(その後ケルベロスの子供が満足するまで遊びに付き合わされたポテトは、精神的には癒されたが、鋭い爪や牙でじゃれつかれて傷だらけになったのと、全力で遊ぶケルベロスの子供の体力について行けず、ぐったりしていた)
満足してくれたー……?
(ぐったりしたまま問うと、ケルベロスの子供はごろごろと喉を鳴らす)
そっかぁ……。僕はもう、疲れたよー。
(爪や牙による傷だけでなく、その重量でのしかかられたのだ。打撲も多いだろう)
……君のお家から出るんじゃないよー?危ないからねー?
(一つ一つ、喉を撫でてやれば嬉しそうに目を細める。それを見て、ポテトは立ち上がった)
それじゃぁねー
(親が帰って来る前に、子供が満足している間にと、傷を押さえながら洞窟を出た)

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